記事詳細
中国紙、歴史固執を戒め 外国への心理“正常化”を
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は31日の社説で「中国人は歴史の悲しみに別れを告げ、外国に対する心理の“正常化”を急がなければならない」との主張を掲げた。列強に踏みにじられた中国の近代史への固執を戒める内容で、対外強硬姿勢が目立つ同紙にしては珍しい。
社説では、歴史の屈辱感は盲腸のようには切り取れないとした上で「大国の地位に合った社会心理は、中国の対外戦略に弾力性を与え、さらなる発展の潤滑油になる」と強調した。
中国が「抗日戦争と反ファシズム戦争勝利70年」を記念するために9月に予定している軍事パレードの機会に「蓄積された歴史の悲しみに別れを告げるのは最も意義がある。中華民族の新しい自尊心をつくり出すことになる」とも指摘した。(共同)