米大平原地帯でソルガム栽培が人気-その理由は干ばつと中国
2015/03/31 14:58 JST
(ブルームバーグ):米国のグレートプレーンズ(大平原地帯)の農業従事者らは2年続いた農作物の値下がりに対処するため、一般になじみの薄い穀物ソルガム(モロコシ)の栽培に転作しようとしている。
アフリカ原産のソルガムがいま注目される理由は3つある。第1に安価に作付けできる。第2に他の作物よりも干ばつのような状態への抵抗力がある。そして最後に最も重要なのが、中国で需要が急速に伸びているという理由だ。
中国では養豚農家が飼料としてソルガムを使っている。昨年は世界的な供給過剰でトウモロコシや大豆、小麦が弱気相場となったが、ソルガムの価格は安定している。
カンザス州アサリアで農業を営むクレイトン・ショートさん(53)は「代替作物としては、ソルガムは現在、最も優れている」と語った。ショートさんはソルガムの作付け面積を昨年から約30%増やし650エーカー(約2630平方キロメートル)にする予定だという。
原題:Moonshine, Hogs and Drought Fuel Sorghum Boom Across U.S. Plains(抜粋)
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更新日時: 2015/03/31 14:58 JSTニュース一覧
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