大阪市が労働組合での活動などをアンケートで尋ねたのは違法だと市の職員らが訴えていた裁判で、大阪地裁は大阪市に約３５万円の賠償を命じました。

大阪市は３年前、職員に対し労働組合の活動内容などについて回答するよう命じました。

これに対し、職員５９人がアンケートは憲法違反だとして訴えていました。

判決で大阪地裁は「設問の一部は職員らの団結権などを侵害するもので、漫然と職務命令を出したのは憲法上の権利を侵害している」と指摘し、大阪市に約３５万円の支払いを命じました。

職員へのアンケートをめぐる裁判では、大阪市の敗訴が相次いでいます。

認知症や精神疾患の治療に応用が期待される新しい訓練方法を、民間の研究機関が発表しました。

国際電気通信基礎技術研究所の福田めぐみ研究員（２８）のグループによりますと、脳の神経細胞の結びつき方が弱まるなどの変化が、認知症や精神疾患につながることがあるということです。

福田研究員らは、体の一部を動かすイメージをすることで、脳の神経細胞の結びつき方を変えることに繋がると発見しました。

研究では、体を動かすイメージをしたときの脳細胞の結びつき方の変化を数値で表し、最も変化が大きくなるイメージを４日間意識して繰り返しました。

すると脳細胞の結びつき方が強まり、その状態が２ヵ月以上続いたということです。

【福田めぐみプロジェクトリーダー】
「認知症や精神疾患の特有の（脳細胞の結びつきが）おかしくなってしまうところを治すという、今後の展開が考えられる」

脳細胞の結びつきを長期間変える方法の発見は、世界で初めてだということです。

兵庫県洲本市で男女５人が殺害された事件で、一家３人を殺害した疑いで逮捕された男が、３０日、別の夫婦も殺害したとして再逮捕されました。

今月９日、洲本市の平野浩之さん（６２）一家３人と平野毅さん（８２）夫婦の５人が胸などを刃物で刺されて殺害されました。

浩之さんらには１０ヵ所から３０ヵ所もの刺し傷や切り傷があり警察は、浩之さん一家３人を殺害した疑いで、近くに住む平野達彦容疑者（４０）を逮捕しました。

その後の調べで、平野容疑者の自宅で押収されたサバイバルナイフや逮捕時の衣服から殺害された５人とＤＮＡ型一致する血液が検出されたということです。

このため、警察は平野毅さん夫婦も殺害した疑いで、平野達彦容疑者を再逮捕しました。

取り調べに対し、平野容疑者は黙秘を続けています。

大阪府門真市で、自宅に７９歳の男性の遺体を放置したとして、妻と娘が逮捕されました。
２人は男性について「また復活します」などと供述しています。

２９日夜、門真市岸和田にある銅田稔さん（７９）の自宅で、郵便受けに新聞がたまっていることを不審に思った弟が、警察に通報しました。

【坂元龍斗アナ】
「警察は中に入るため、窓を割って娘を説得しましたが、娘が拒んだだめ、庭の窓をやぶって中に入った」

警察官が窓から中に入ると、寝室の床の上で銅田さんが死亡しているのを見つけました。

そして、その場にいた妻の伶子容疑者（７８）と娘の松井裕美容疑者（４９）を遺体を放置した疑いで現行犯逮捕しました。

２人は容疑を否認していて、伶子容疑者は「夫が死んでいるはずはありません」と話し、裕美容疑者も「また復活します。前にもこういうことがありました」と供述しています。

近所の人によると、２人は以前から不可解な発言をしていたということです。

【近所の人】
「『もう何回も死んでなきゃいけないのに、まだ生きてるのか』って言うんよ、私に。おかしいでしょ」

遺体に目立った外傷はなく、死後１０日以上経っていました。

稔さんは脳梗塞を患っていて、警察は病死とみています。

ダウン症の男の子の入学に際して大阪市の小学校が「入学拒否」とも受け取れる消極的な対応をしました。
大阪市教委は「対応に問題があった」と謝罪したうえで、再発防止策を明らかにしました。

大阪市に住む佐々木サミュエルズスティーブンさんと純子さん夫妻。
ダウン症の長男・ジェイミー君は地域の幼稚園に通い、友達もできました。

その友達と一緒に校区の小学校に入学するにあたって特別支援の相談をしたところ、学校は門前払いとも受け取れる対応をしました。

【母親・純子さん】
「教頭は）聞かないといけないだろうなということは一切聞かれずに、一切メモを取る様子もなく、ジェイミーのこともほとんど見られていない状態で、支援を厚くすることは難しいと言われて相談は終わりました」

幼稚園からも子どもの様子を見に来るよう伝えましたが、学校は消極的な対応に終始しました。

【幼稚園の先生】
「私にしたら、なんでって、今まではそういうお話合いのもとで保護者とも相談しながら寄り添ってもらって受け入れ態勢していただいてたのに、っていうことで」

「障害児は特別支援学校に就学する」という原則は２年前に撤廃され、現在は「可能な限り、地域の学校でともに学ぶ」対策を講じることになっています。

【大阪市教委・石井力主任指導主事】
「保護者の意向をきちっと確認しないまま別の就学先、特別支援学校を紹介されたということについても不安を招いたことにほかならない。お詫びします」

【母・純子さん】
「うちのこどもだけのためではありませんので、今学校にいる子どもたちすべて含めてサポートしてあげてください」

この問題を受け、大阪市は再発防止のため障害の有無にかかわらず「地域の学校で学ぶことが基本」と明記した就学案内を作りました。

ジェイミー君は４月から校区の小学校に通います。

横綱白鵬をはじめ兵庫県で春巡業を行っている力士たちが神戸・三宮の東遊園地を訪れ、阪神・淡路大震災で犠牲になった人たちに祈りを捧げました。


横綱の白鵬や日馬富士をはじめ角界を代表する力士は、震災で犠牲になった人たちと、生き残った人たちの思いを結ぶ「１．１７希望の灯り」の前で献花を行いました。
力士たちは３０日から兵庫県内で春巡業を行っていて、震災から２０年の節目に祈りを捧げました。

また、大阪出身の勢関が、震災で犠牲となった人のために作られた「相撲甚句」を披露しました。

３０日未明、兵庫県尼崎市の店舗兼住宅で火事があり、焼け跡から１人の遺体が見つかりました。

午前１時半すぎ、尼崎市北竹谷町の店舗兼住宅から火が出て計約１００平方メートルが焼け、火元の２階から１人の遺体が見つかり、警察が調べたところ、遺体はこの店の店主・木村千治さん（４６）と確認されました。

この店の店主・木村千治さん（４６）は午前０時すぎまで１階で友人と酒を飲んでいました。

【一緒にいた友人】
「火元の確認して、最後ゴミもそこに出して帰った。さっきまで一緒にいたのだが」

警察と消防は詳しい出火原因を調べています。

大阪府茨木市の家庭ごみの収集事業が３０年以上、３つの業者に独占されていることがわかりました。
このうちの１社は市長の親族が経営する会社でした。

茨木市は家庭ごみ収集の委託業者を毎年、入札で選んでいます。

しかし、選考の条件として「３０年以上の営業経験があること」などと内部の規定で定めていることから、３２年前から、３つの業者に独占されていることがわかりました。

このうちの１社は木本保平市長の親族が経営する業者でした。

【記者】
「３０年以上の経験が必要という規定が定められていたことは知っていた？」
【木本市長】
「知らなかったですね。ちょっと長すぎますねえ。一切私はもちろん（入札への関与は）ありませんし、出来るだけその問題は避けるようにしておりました」

木本市長は「市内の業者については入札に参加しやすいよう選考基準を改めることも検討する」と話しています。

３０日朝、大阪市北区の阪神高速守口線でトラックなど車４台が絡む事故があり、３人が怪我をしました。

３０日午前７時１５分ごろ、阪神高速守口線の南森町出口付近で、右車線を走っていた２トントラックが車２台と玉突き事故を起こし、最初にぶつかったワンボックスカーが横転しました。

さらにトラックは左車線にはみ出してもう１台の乗用車とぶつかりました。
この事故でトラックの運転手の男性とワンボックスカーに乗っていた男性２人がけがをして病院に運ばれましたが、いずれも意識はあり、命に別状はないということです。

警察は、トラックの運転手の前方不注意が原因とみて捜査しています。

近畿の話題を２つ続けてお伝えします。

兵庫県神河町の宿泊施設では、一足早くこいのぼりが姿を見せました。

雨の中、施設の職員がワイヤーにこいのぼりを結びつけていきます。

この施設では、家庭で使わなくなったこいのぼりを集めて毎年飾っていて、ことしはおよそ１８０匹があげられました。

こいのぼりは、５月末まで見ることができます。


一方、和歌山県新宮市では、中学生たちが初めての田植えに悪戦苦闘です。

この「お田植え祭」は、自然の恵みに感謝し五穀豊穣を願う神事で、熊野速玉大社が毎年行なっています。

【参加した女子中学生】
「楽しかったです。でも腰が痛い…」

子どもたちが植えた苗は、８月に収穫されます。