開港以来の「検問」廃止=新ターミナル記念式典も―成田空港
時事通信 3月30日(月)12時11分配信
成田空港で1978年の開港以来続いてきた「入場検問」が30日正午、事実上廃止された。これに先立ち、来月8日にオープンする格安航空会社(LCC)向け「第3旅客ターミナル」の供用記念式典も行われ、羽田空港の国際線増便で低下しがちな成田の存在感をアピールした。
検問は、激しい反対運動の中で開港した経緯から実施され、空港内駅の改札付近と車両入り口にある計6カ所の「検問所(ゲート)」で、全ての入場者の身分証明書をチェック。世界の空港でもまれな警備内容で、周辺環境が変化した後も続けられたため、混雑時間帯にできる検問待ちの長い列に利用者の不満も強かった。
今後は、新設した計330台のカメラと「顔認証」システム、爆発物探知犬などで不審者がいないかや危険物の持ち込みがないかを確認。検問所は、立ち止まらずに通過できる「ノンストップゲート」化する。
最終更新:3月30日(月)13時54分
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