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腹腔鏡下で急性虫垂炎の手術を施行した患者さん、患者さんの御主人さん

朝から続いていた胃の痛みと吐き気がとうとう我慢できなくなり、救急車で当院へ。

血液検査とCTの結果、虫垂炎と診断される。

抗生物質でちらすにはもう無理だろうと先生に言われた。胃の痛みは治まったけど右下の腹部を押すととても痛かった。

とりあえず入院。

次の日、もしこのままの治療で帰っても、また痛みは再発するだろうとのことで、手術でとってしまった方が良いとの先生の意見。

私は過去に2度お腹を切る手術をしていたので、もう二度と切りたくないという気持ちがあり…でもこのまま帰ったら、またあの痛くてつらい思いをするし、それはもっと嫌だなという気持ちもあり、とても悩みました。

午前中に先生が来られ、決断すれば午後には手術ができるとのこと。そんなに早く処理していただけるのなら、もう取ってもらおうと思い、手術することに決めました。

先生から、詳しい説明があったのですが、私はお腹を切るということがショックであまり話が入ってこず、少々上の空でした…。

そして午後、私が思っていた手術前とは少し様子が違うな。と思ったのは、色々な術前の検査等がとてもスムーズなことでした。

全ての準備が整い、手術が始まります。

手術室に入ったときは、なんか怖く感じました。麻酔を入れられたとき、苦くて何とも言えないものが口に広がりました。

目が覚めたとき、全て終わっていて、ちょうど主人がいて、「早かったなぁ」と声をかけてくれました。

手術前、あんまり話を聞いてなかったので、お腹の傷跡が2カ所と、おへそのところ少ししかないので、とてもびっくりしました。点滴と尿の管がなければ、全然歩けそうなくらいで、お腹の痛みもつっぱり感もほとんどありませんでした。

次の日には尿の管も取れ、点滴もはずれ、先生から「どんどん歩いてください」とおっしゃっていただきました。そして、昼食から普通にご飯を食べることができ、何もかもスムーズで早い!そう感じました。なので、退院も早く、手術の2日後に退院でき、大変助かりました。

西宮市在住
40代 女性

患者さんの御主人から

今回は、私の妻が急性虫垂炎で入院、翌日には手術となりました。

私の妻は過去に腹部を2度切開しており、また、うつ病でもあり、盲腸といえども10日ほどの入院・手術への不安・術後の痛み等を思えば、本人にはかなり辛いかな…と私も覚悟しておりました。ですが、このたびは腹腔鏡手術と聞き、手術前の妻の様子は幾分気持ちも楽になったみたいでした。

実際に、麻酔時間も含めて手術は1時間!切開口もおへその近くに3cm程と下腹部の左右に1cmにも満たない2カ所の計3カ所。ほとんど傷跡も残らないと思えるほどです。

妻もおかげさまで翌日には自身で歩き出し、翌々日には無事退院しました。

私が子供の頃、姉の虫垂炎は2週間の入院でした。母の頃には入院3週間。2人とも術後の痛みが治るまで1ヶ月かかったと聞きましたが、妻は退院した翌日から普通並に家事に勤しみ、そんな姿を見て、私も驚きです。

今日、医学、また医術の発展はよく聞きはしますが、これ程腹腔鏡手術が患者への負担を軽くしているとは本当に驚きます。

もし、これから腹腔鏡による何らかの手術を受けられる方が居られるなら、投薬による長い治療と長い月日より、身体と心に負担が少ない腹腔鏡手術…では無く、腹腔鏡治療と思ってください。と、伝えたいです。

最後になりましたが、この度は担当してくださりました先生、また看護師さん、スタッフの皆様、私の妻は身体が弱い割に辛い思いが多い病院が苦手なのですが、皆さんのおかげでそんな心の傷まで少しは癒やされたようです。

本当に有難うございました。

 

腹腔鏡下で急性虫垂炎の手術を施行した患者さん