昔むかしある山里におじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは毎日山に柴刈りに。
おばあさんは川に洗濯に行きました。
贅沢もせず慎ましく暮らしてきた2人がただひとつ心残りだったのは子供を授からなかったことでした。
ある日おばあさんが洗濯をしていると…。
(雷鳴)あ〜あっ!上流から大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきました。
よいっと!軽い。
こんなでっかい桃どう切ったらいいんじゃ?どれ。
えい!
(赤ん坊の泣き声)じいさんとうとう授かりましたよ。
私たちの子供ですよ。
神様のお力じゃ。
桃から生まれた赤ん坊は桃太郎と名づけられ大事に育てられました。
(桃太郎)ハハハハハハハハ!それ〜!や〜!
(悲鳴)その頃海沿いの村では船でやって来る鬼たちが盗みや火つけを繰り返すので困っていました。
(2人)鬼退治だって!?お願いです行かせてください。
お役人が束になっても敵わないのになんでお前が。
いやお前は小さい頃から不思議な力がある子供だと思っていた。
そうでしたね。
じいさんとばあさんは早速旅の準備をはじめました。
そうだばあさん桃太郎に好物のキビ団子を持たせてやろう。
そうですね。
キビ団子は黍などの粉をまぶして作ったお団子です。
お前の好物のキビ団子だ。
わぁ〜!これで千人力を授かったもおんなじだ。
ありがとうございます。
気をつけてな。
ムチャなことしちゃダメよ。
必ず無事で帰ってきておくれ。
心配しないでください必ず無事に戻ります。
頑張れよ!頑張っておくれ。
鬼やっつけてくれ!頑張ってな。
〜今朝見回りに来たときはなかったぞ。
誰か知らぬが命知らずなヤツよ。
大将にお知らせしなくては。
大変です!くせ者が忍び込んだようです!なに?くせ者だと?来るなら来い。
返り討ちにしてやる。
ガッハッハッハ!
(桃太郎)やい!鬼ども!あれは!村の人たちから盗んだ物を返せ!なんだどんな猛者かと思ったらこんなちっこいヤツか。
おいやっちまえ。
この〜!うお〜!それ〜!えい!痛いです!痛いです!痛い!イテテ…。
手ごわい…。
まだやるか?
(2人)もちろん…さよなら!どうだ!まいったか!うぅ…。
お遊びはここまでだ。
この世の中は力が強い者が勝つと決まっとる。
うぅ…苦しい…。
アハハハ!どうだ?まいりましたと言え。
《これまでか…はっ!》桃太郎…うぅ…。
おやおやこれは何事だ!?うわぁ!うわ〜!うっうぅ…。
い…痛い痛い…。
痛い痛い…。
ややなんだ?ウソ!?村の人たちをいじめるヤツはこうだ!それ〜!うわ〜!まいりました…。
こうして桃太郎は鬼の宝を持ち帰り宝を奪われた人や貧しい人たちと分け合いました。
昔むかし足柄山というところに金太郎という力持ちの子供がおりました。
(金太郎)とりゃ!帰るぞ。
坊やそろそろ帰る時間ですよ。
は〜い。
うわ!おいらも帰ろう。
(2人)あたいもまた明日ね。
ああまたね。
かかさま。
なんだい?おらのおらのととさまはどんな人だったの?物心ついたときから母と二人暮らしだった金太郎は父親がどんな人だったのか知りませんでした。
お前のととさまは坂田の蔵人といって鬼よりも力が強く雷さまよりも大きな声が出せたのじゃ。
鬼よりも雷さまよりも。
けれど心の優しい気高いお侍じゃった。
ふ〜ん。
〜この奥に鬼の里があるの?ああ前にかかさまから聞いた。
危ないから絶対に行っちゃダメだって。
ハァ…。
〜
(2人)うわ!もう邪魔だな道の真ん中に。
うお〜そりゃあ!よいしょ!たあっ!うわ!あ〜っ!いきなりなんてことするんだ。
ごめんよ。
人の子供がこんなところで何してる?ここは鬼の里かい?そうだ。
おらのととさま知らないかい?鬼よりも力の強い侍だったとかかさまが言っていた。
さあ聞いたことがないぞ。
それから雷さまよりも大きな声だったと言ってたけど知らないかい?ならば雷さまに聞いてみな。
どこに行けば会えるんだい?嵐の日に足柄山のてっぺんで待っていればきっと会えるはずだ。
うんありがとう。
さっきはいきなり乱暴なことしてしまってごめんね。
恥ずかしいから人に言うんじゃないぞ。
足柄山に嵐が来ようという日金太郎はお山のてっぺんにドカッとあぐらをかいて雷神が出てくるのを待ちました。
雷さまおらのととさまを知らないかい?お前は誰だ!おら金太郎だ。
ととさまは鬼よりも力が強く雷さまより大きな声の侍なんじゃ。
そんな侍など聞いたことがない。
知らないな!どうしたの?川の主が子グマを飲み込んじゃった。
えっ!わぁ〜!あいつのすみかは滝壺だ!うぉ〜!おらの友達を返せ!おぉ!あ〜!うわ〜!いた〜。
いたた…。
あっ金太郎!魚に食われるクマがいるか!そういう金太郎だって食われたんだろ?おら助けに来たんだ。
どうやってここから出るんだ?とにかく暴れろ!
(2人)ヘイ!ヘイ!ホイ!ホイ!
(2人)よいしょ!よいしょ!
(2人)うわ〜!坊や。
坊やよかった。
ありがとう金太郎さん。
あんたは鬼よりも強く雷さまより大きな声の出せる人じゃ。
おらが?金太郎勝手に危ない場所へ行ってはいかんいかん。
ごめんなさいかかさま。
おらととさまがどんな人だったか知りたくて。
そうじゃったか。
お前のととさまはそれそんな人だったよ。
足柄山の冒険のあと金太郎にはたくましいととさま坂田の蔵人の面影が垣間見えるのでした。
〜その後金太郎は都へのぼり父親に負けない立派な侍に成長したということです。
昔むかし海辺の小さな村に浦島太郎という貧しい漁師の若者がおりました。
両親を早くに亡くした太郎はその日一日を生きることが精いっぱいの暮らしでした。
太郎どん今日は釣れたかい?
(太郎)さっぱりじゃった。
このままじゃおいらが干物になるしかねえ。
そんな太郎の夢はいつか大海原に漕ぎ出して異国の地を見ることでした。
おりゃおりゃ。
は〜。
へ〜。
(太郎)おぉウミガメの子か。
おい何するんじゃ。
今日からおらが飼うんじゃ。
バカ言うな。
そいつはおっかあのところへ帰ろうとしてるんじゃ。
ほれ行かせてやれ。
せっかく見つけたのに。
ほれ行け。
(みんな)わ〜い。
それから何日かして太郎が漁に出た日のことです。
ん?お前いつかの…。
こんなところでうろちょろしてたらダメだろう。
おっかあには会えたのか?あ〜っ!この間は我が子を助けていただいてありがとうございました。
無事帰れたようで何よりじゃ。
今日は竜宮城の乙姫様から子供を助けていただいたお礼にぜひ太郎様をお連れするようにと仰せつかって参りました。
竜宮城!?海の底にある美しい宮殿でございます。
どうぞ私の背中にお乗りください。
(乙姫)お待ちしておりました。
(太郎)乙姫様?はい。
子ガメを助けていただいてありがとうございました。
どうぞこちらへ。
〜アハハハ…。
ここでは昼も夜も上も下もまるで区別がつかない…。
遊び疲れたのでございましょう。
ぐっすりお休みなさいませ。
(話し声)はっ!どうかなさいましたか?いえ…。
竜宮城へ来た太郎は毎日おもしろおかしく暮らしていましたがいつしかそれも飽きてしまいました。
え!?故郷に戻りたい?おら村にいてかわり映えのしねえ毎日に飽き飽きしてたがそれがどんなに大事なものかわかったんだ。
竜宮城での暮らしはお気に召しませんでしたか?いやここはおらが憧れていた異国以上に夢のような世界だった。
ではなぜ…。
村の暮らしが懐かしいんだ。
わかりました。
(乙姫)この玉手箱をお持ちください。
玉手箱?楽しい思い出の詰まった箱です。
けれども決してひもをほどいてはなりません。
乙姫様のことは決して忘れません。
竜宮城をあとにしてあれほど恋しかった故郷に戻った太郎でしたが…。
村はすっかり様変わりしどこへ行っても太郎が知った顔はありません。
太郎は自分のことを覚えている者はいないか村中をたずね歩きました。
するとただ一人昔のことを知るおばあさんがいました。
ある日漁に出たきり二度と戻らん男がおった。
たしか太郎という名前じゃった。
おらがその太郎だ。
村のもんはみんなどこへ行ったんじゃ?何を言うておる?太郎がいなくなったのは今から100年以上も前の話じゃ。
いったいどれだけの時間が過ぎたんじゃ?乙姫:楽しい思い出の詰まった箱です。
けれども決してひもをほどいてはなりません楽しい思い出。
うわぁ!玉手箱を開けた太郎は楽しい思い出も悲しい思い出もすべて忘れてしまいました。
2015/03/29(日) 09:00〜09:30
テレビ大阪1
ふるさと再生 日本の昔ばなし[字][デ]
「桃太郎」
「金太郎」
「浦島太郎」
の傑作選3本です。お楽しみに!!
詳細情報
番組内容
私たちの現在ある生活・文化は、昔から代々人々が築き上げてきたものの進化の上にあります。日本・ふるさと再生へ私たちが一歩を踏みだそうというこの時にこそ、日本を築いた原点に一度立ち返ってみることは、日本再生への新たなヒントになるのではないでしょうか。
この番組は、日本各地に伝わる民話、祭事の由来や、神話・伝説など、庶民の文化を底辺で支えてきたお話を楽しく伝えます。
語り手
柄本明
松金よね子
テーマ曲
『一人のキミが生まれたとさ』
作詞・作曲:大倉智之(INSPi)
編曲:吉田圭介(INSPi)、貞国公洋
歌:中川翔子
コーラス:INSPi(Sony Music Records)
監督・演出
【企画】沼田かずみ
【監修】中田実紀雄
【監督】鈴木卓夫
制作
【アニメーション制作】トマソン
ホームページ
http://ani.tv/mukashibanashi
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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