20世紀初頭イギリスの貴族クローリー家が住む館ダウントン・アビー
(コーラ)私の財産も失ったの?
(ロバート)ほとんど全てだ。
株の投資に失敗した伯爵はダウントン売却の窮地に立たされます。
次女イーディスは結婚式当日…
(トラビス)私たちは…。
(ストララン)無理だ。
何?こんなふうに人生を棒に振ってはいけない。
(イーディス)どういう意味?
新郎に逃げられ悲しみに暮れます。
一方ベイツの無実を証明するため奔走するアンナ
(アンナ)最後に会ったのは?
刑務所内では…
(デント)クレイグとやつの仲間があんたをハメる気だ。
ベイツへの嫌がらせがエスカレートしていきます
(メアリー)「だからどうか後悔の念や罪悪感から権利を放棄しないでくれ」。
ラビニアの父の本当の気持ちを知ったマシューは遺産を受け取ることに…
このダウントンを手放す時が来た。
(マシュー)ここを去らなくていい。
スワイヤー氏の遺産を受け取ります。
使ってください。
伯爵の窮地を救ったマシューはダウントンの共同所有者になる事を決意します
(テーマ音楽)
(ヒューズ)きのう?
(トーマス・バロー)ああ村で見た。
奥さんと歩いてた。
(モールズリー)最近どうも目が見えにくくて…。
(ヒューズ)しばらく入院してたって聞いたわ。
体の方はよくなったのかしらね。
完治はしないらしい。
まあお気の毒に。
(オブライエン)いとこが再婚だって。
(アンナ)カーソンさん私には?
(カーソン)何もない。
(メイド1)ねえ見て。
残念だが君への手紙は今日もない。
元気そうだわ。
(看守1)静かに!
(看守2)行け!
(マシュー・クローリー)僕が帳簿を精査するなんて荷が重いよ。
(メアリー・クローリー)この土地の共同所有者なんだから当然でしょ。
(ため息)でも「お父さんのアラ探しはするな」?アラなんて無いもの。
ただ責任を果たしてほしいだけ。
(足音)ベイツはどう?しばらく会っていません。
そう。
なんでまた?よく分かりません。
面会できなくて。
理由は聞いてる?それが最近は手紙も来ないんです。
じゃ分からないままか。
はい。
でもそのうちきっと分かるはずです。
(ノック)
(ドアを開ける音)
(ヒューズ)クローリー夫人。
何かご用ですか?
(イザベル・クローリー)また突然押しかけてごめんなさい。
でも夕食の前には話す時間がなかったから帰る前に寄ったの。
ああ。
・
(パットモア)その辺のお皿も片づけちゃって。
(ドアを閉める音)ヒューズさん。
私がエセルを訪ねたのは知ってるわね?はい知ってます。
そこでは話せなかったけどあとから私の所へ来てこれをあなたに渡してくれと頼んでいったの。
(ため息)この前エセルの話をしたとき彼女が道を誤ったとおっしゃってましたね?残念ながらそうよ。
彼女は娼婦になったの。
アァ…あらまあ…。
このお屋敷でそんな言葉を聞くなんて。
そうね。
でもそれだけ彼女は追い詰められていたのよ。
エセルには他に生きるすべが無かったんだわ。
何とか力になりたいけど断られて。
その手紙の中に彼女を救う手がかりがあったら必ず教えてほしいの。
分かりました。
お気持ちは分かりますがエセルは自分の身を恥じて申し出を断ると思います。
おやすみ。
はいおやすみなさい。
・
(パットモア)ゆっくりかきまぜて。
(ため息)私はお二人にお仕えするのでしょうか?違うよ。
共同所有者という意味は僕が伯爵の土地と屋敷に投資をしたというだけだ。
それ以外は何も変わらない。
承知しました。
それで使用人の補充は可能でしょうか?
(ロバート・クローリー)可能だろう。
ヒューズさんにメイドが1人パットモアさんにキッチン・メイド私に下僕が必要です。
ホントに?僕は時々戦前のような暮らしは時代遅れだと思うんだ。
なるほど。
私は常々執事の職に専念したいと思っております。
ですがこのまま第二下僕の仕事も続けた方がいいとおっしゃるのならいたしかた…。
そんなことは言っていない。
そうだろ?ええもちろん。
安心しました。
ヨーク大主教とのディナーまでは今の態勢でいくしかないが不自由をかけるのもこれが最後だ。
大主教さまのために最善を尽くします。
アァ…。
(マシュー)ベッドで朝食を食べたら?
(イーディス・クローリー)私は独り身よ。
ああでもどうせ…。
どうせ行き後れだから別に関係ない?そんなことは…。
ここで食べたいの。
テネシーで修正第19条が批准される。
つまり?女性に参政権が与えられる。
イギリスより進んでるわ。
ほとんど変わらんだろ。
私は投票できない。
30歳以上の制限付きなんてバカげてる。
「タイムズ」に投書したら?ええするかも。
コーラが今夜のディナーを手伝ってほしいそうだ。
大主教ほどお高くとまってる人はいないからな。
席はおばあ様の隣に。
扱いを心得てる。
(足音)
(ため息)アンナ。
君に朗報だ。
近々新しいメイドを雇うからようやくメアリー様の侍女になれるぞ。
そうですか。
ありがとうございます。
もっと喜ぶと思ったのに。
喜んでます。
ホントに。
ただちょっと考え事をしてて。
すみません。
新しい下僕も募集してる。
(オブライエン)もちろん第二下僕ですよね?その点は今の段階では何とも言えない。
ぜひ有能な人を見つけてください。
お屋敷の恥になるようじゃ困りますからね。
(アルフレッド)それ僕のこと?自覚があるのかな?静かだな。
何でだと思う?エセルから手紙をもらったの。
アッ…私に会いたいけどここには来られないって。
どうして?なぜ来られない?気まずいんだと思うわ。
アッ気まずいって何が?気にしないで。
ハッ。
クローリー夫人の家で会うことにするわ。
それにしても今度は一体何の用かしら。
(マシュー)僕を捜してたって?ええ。
子供部屋を夫婦の居間にするの。
壁紙はこれよ。
あなたが嫌でなきゃ。
そう…。
それだけ?ええ。
他に何かある?けさ医者に行ったそうだね?どうして?枯草熱の薬をもらいに。
でもここを改装したら子供部屋はどうする?そういう心配はまだ先の話だわ。
(バイオレット・クローリー)ああ。
どうもありがとう。
助かったわ。
いくらだった?1ギニー。
そんなに?香水一瓶よ。
銃で脅されたの?アァ…。
アッ。
調子はどう?元気よ一応は。
心配していたのよ。
ひどい目に遭ったからね。
花婿に置き去りにされたこと?「ひどい」なんてものじゃないわ。
悪夢よ。
アッ…忙しくしなきゃ。
何をして?あの家でやることと言ったらおもてなしくらいよ。
何か打ち込める事があるはずよ。
例えば?庭いじり?それはちょっと惨めすぎるわ。
だったら何?イーディス。
あなたはとても賢くて才能豊かな女性よ。
泣き言を言わずにやることを見つけなさい。
(ため息)
(メイド1)ここにあったホウキ知らない?
(使用人)さっき階段の上で見たよ。
(メイド1)誰よ勝手に持ってったの!
(ヒューズ)ちょっと出かけてくるわ。
パットモアさんにも言っておいたし今夜のところは問題ないと思うけど…。
どうしたの?別に。
ただ…もう何週間もうちの人から手紙が来ないんです。
心配で…。
彼は私を自由にするために身を引くつもりなのかも。
新たな人生を始めるようにと。
それは考えられないわ。
ならどうして手紙もくれず面会まで拒むの?アァそれは私にも分からないけど必ず何か事情があるはずよ。
そう思います?ウン。
絶対にそうよ。
(デント)やつらを怒らせたぞ。
(ベイツ)何の話だ?
(デント)看守のデュラントは売人だ。
(足音)それがどうした?
(デント)クレイグと組んでる。
やつはあんたに殴られたのを根に持ってるんだ。
でヤクを仕込んであんたをハメようとしたが失敗して怒ってる。
だから何なんだ?まずい事態になってる。
(着席する音)デュラントが所長にあんたのことを報告した。
「乱暴で手がつけられない」ってな。
所長は信じないさ。
そうかな?最近女房と面会できたか?手紙は届いてるか?アァ…。
よかった。
安心したよ。
愛想を尽かされたかと。
安心するのは早いぜ。
また何を仕掛けてくるか…。
(ターナー)静かにしろ!始めて。
(アルフレッド)ティースプーン。
エッグスプーン。
メロンスプーン。
グレープフルーツスプーン。
ジャムスプーン。
降参か?はい。
これはブイヨンスプーンだ。
こんな小さいのがスープ用ですか?ああそうだ。
小さいカップでブイヨンスープを出す場合に使う。
さあ行け。
私は仕事に戻る。
(足音)カーソンさんじきじきの指導ですか?あいつばかりずるい。
彼は自ら教えを請いに来た。
君と違ってな。
フン。
(エセル)何て言えばいいか…。
はっきりして。
みんな自分の人生があるの。
ブライアント夫妻にチャーリーを託したいんです。
それは前にもじっくり考えた上でやめたことでしょ?ええそうです。
あのころは母の愛は他の何にも勝るって思っていたんです。
でも違う。
ねえエセル。
よく考えなさい。
早まっては駄目よ。
(エセル)「みんな自分の人生がある」って言うけどみんなじゃない。
私にはない。
ただ生きてるだけ。
つらい状況なのは知ってるわ。
ええそうですよね。
だから他のみんなと同じように頑張って人生を立て直しましょう。
息子さんと暮らすために。
祖父母と暮らせばチャーリーは何不自由ない生活を送れるんです。
私が奥様といくら頑張ってもそれは無理。
アァ。
私は手紙を書けばいいわけ?詳細は伏せて。
ブライアントご夫妻に「孫の顔を見せたい」とだけ書くのよ。
気持ちは変わりません。
とはいえ変わったら困るからクローリー夫人のおっしゃるとおりにするわ。
では今夜は大事なディナーがありますので失礼します。
じゃあね。
(ドアの開閉音)
(ヒューズ)エセルはお屋敷を出て苦労しているようねバードさん。
よっぽど生活が苦しいんだわ。
(バード)フン。
だからってあんな商売までして…。
モールズリーさんによろしくお伝えください。
それじゃまたね。
(ドアを閉める音)アッあの私のコートは…。
そこよ。
取ってあげてくれる?お願い。
バードさん。
(ドアの開閉音)礼儀は必要よ。
ああいう人のお世話をするのが私の仕事だとは思えません。
すみませんが正直な気持ちです。
(足音)
(ヨーク大主教)別に反カトリックという訳ではないのだが。
私はそうです。
だが別に迫害はせんでしょう。
まあ拷問する気はありませんがカトリックはどうもよそ者という気がしてなじめない。
(雨の音)
(シビル・ブランソン)あまり時間がないの。
私は無事だと伝えて。
何とか止められずに家を出られたわ。
(イーディス)止められるって?シビル?・
(イーディス)もしもし?
(受話器を置く音)
(受話器を置く音)
(雨の音)どうかしたの?今シビルから変な電話があったの。
よく分からないけど家を出たって言ってたわ。
「何とか止められずに」って。
(コーラ・クローリー)ねえどういうこと?誰が止めるの?それが分からないの。
いきなり電話が切れて。
・
(バイオレット)そろそろかしら。
お食事のお時間です。
・
(バイオレット)さあ行きましょ。
聞かせて下さらない?あの戦争で人々は信仰心に目覚めた?それとも教会から足が遠のいた?・
(ノック)「見よ。
私は戸口に立ってたたいている」。
怒ってるみたいだ。
寒いんじゃない?その両方かも。
・
(ノック)
(扉を開ける音)
(トム・ブランソン)ハァ…ハァ…。
あのお荷物は?着の身着のままで来た。
ハァ…。
(扉を閉める音)みんなは?
(アルフレッド)今は…。
トム!どうしたの?シビルは?あとから僕を追ってくるように手はずは整えてある。
もう出たはずだ。
別々なの?どうしてあとから追ってくるの?説明させて。
食事中だけどみんなに知らせるわ。
駄目だ!やめて。
みんなじゃなくて…家族にだけ話したい。
どうしたんだ?トム!上へ行ってマシューの服に着替えて。
あとで呼びに行くわ。
ヒューズさんに食事を用意するよう伝えて。
承知しました。
男が村のパンフレットを配りに来たの。
非常識よね。
雨の晩に来なくてもいいのに。
フフフフッ。
ブランソンよ。
今は上に居る。
どうして?シビルもか?どういうことだ?今は居ないけどあとで追ってくるみたい。
お客様が帰ったら説明するって。
それは楽しみだこと。
よその家の娘婿は普通畑や教会や軍で働いているというのに。
(バイオレット)そうかもね。
でもどこの家も問題を抱えているわ。
(デイジー)警察に追われてるんじゃない?
(アンナ)バカなこと言わないの。
(トーマス)その様子じゃタクシー代も無かったんだろ?ただ歩きたかったのかも。
(オブライエン)ええそうね。
土砂降りの夜にコートも無しで歩くのが好きなのよ。
どの部屋に居るの?私が運ぼう。
ありがとうデイジー。
(足音)今夜はこの話は打ち切りだな。
(ブランソン)連中は屋敷からドラムグール夫妻と息子と使用人たちを追い出し火を放ったんです。
悲劇ね。
(バイオレット)さあそれはどうかしら。
悪趣味な家だったし…。
まあでも放火は駄目よね。
もちろん許されない。
君はどう関わってる?僕は関わってなど…。
関わってないのにそんなに詳しいわけ?なぜ逃げてるの?シビルはどう関係しているの?シビルは無関係です。
でも僕はこの件を扇動したと思われてる。
だから警察が捜してるの?家に帰れば捕まって僕は犯人にされる。
(コーラ)つまりシビルを置いて自分だけ逃げたの?彼女が捕まるとは思えないがもし拘束されたら国に戻ります。
もちろん当たり前だ。
(コーラ)内務大臣に相談して。
何て言う?現場にいたと疑われているのだぞ。
現場にいました。
なぜだ?屋敷が燃えるのを面白がって見物していたのか?貴族の豪邸は僕にとって憧れの対象ではなく忌まわしい物だ。
確かにあの家はおぞましかったわ。
少し黙っていてください。
でも追い出された夫妻は子供たちと立ち尽くし泣きながら燃える家を見ていた。
それを見て心が痛んだ。
彼らのような人にアイルランドは託せないが…同情した。
そんなことよりシビルはどうしたの?2人で話し合って僕が先に出国したんです。
でも僕が乗ったのが今日最後の船で…。
貴様何という男だ!身重の妻を異国の地に置き去りにして自分だけ助かるために1人さまよわせたのか!あなたロンドンへ行ってシビルのために内務大臣と話すのよ。
私に指図するな!僕はただ…。
部屋へ行け!話はあしたの朝だ。
(嗚咽)
(モールズリー)やっぱり身分が違いすぎたんだ。
(パットモア)そういうあんたはハプスブルク家かい?
(オブライエン)ブランソンが投獄されたらどうなるの?もう結構だオブライエンさん。
みんな寝る時間だぞ。
(椅子から立ちあがる音)もう寝るよ。
おやすみ。
ここだけの話だが正直こうなると思っていた。
あの男はお屋敷の恥だ。
どうやらやつは警察から逃げていてシビルお嬢様は恐らくダブリンの地下牢かどこかに捕らわれているのだろう。
(ため息)様子を見ましょ。
朝になれば状況が変わるかも。
アッ…。
何だねそりゃ?電気トースターよ。
試しに自分用に買ってみたの。
使ってみてよければご家族の朝食にもお薦めしようかと思ってね。
今は危険な革命家を屋敷にかくまうだけでもやっかいな状況なんだぞ。
そんな物騒な代物まで。
あれで終わり?
(アンナ)おいしかったわ。
(ジミー)どうも。
(メイド1)ハッ。
何かご用?カーソンさんは居ます?どなた?ジミー・ケントです。
よろしく。
俺はバロー。
旦那様の従者だ。
僕は下僕の面接を受けに。
カーソンさんはいらっしゃいますか?
(ヒューズ)あらまあどうしたの?みんなして柱みたいに突っ立って。
何かご用?面接に来ました。
ああそう。
ではそこで待っていてくださる?ウフッ。
言っておくが協力するのはシビルのためで君のためではないからな。
君がした事はあまりにも卑劣だ。
アイルランドの窮状を嘆く気持ちは分かるが私は野蛮な国に未来はないと思っている。
もう分かったからとにかくトムが捕まらないようにして。
今日ロンドンへ行ってくる。
マレーに電話してショート内務大臣と会えるよう手配してもらう。
ありがとう。
助かるわ。
彼がな。
(コーラ)シビルと私たち家族もよ。
そうだな。
シビルから連絡があったら教えろ。
ありません。
足がつくから連絡はしてこない。
君の世界は物騒だな。
どこの世界も同じです。
自覚があるかどうかで。
(足音)以前はレディー・アンストラザーにお仕えしていたんだね?はい。
でも奥様はフランスへ移りました。
僕も来るようにと頼まれましたが断ったんです。
なるほど。
奥様の方が頼んだのか?アァ…女ってそうでしょ?フム。
私にはよく分からんがね。
(チャーリー)いもむしさん葉っぱ食べちゃった。
おなかイタイイタイ。
(エセル)ねえチャーリー帽子かぶって。
うん。
カッコよくしてね。
いい子にしてるのよ。
うん。
(キスの音)行こっ。
(ブライアント夫人)お招きありがとう。
(ブライアント)用件は何だ?母の愛についての自慢か?そういう皮肉はよくないわ。
そうかね?君の暮らしは知ってるよ。
どれだけ堕落したかをね。
本当なら妻を同席させるのもはばかられる。
主人が言いたいのは…。
どうしてそのことを?君のような女を調べるのはたやすいことだ。
ハッ。
何なら顧客リストも作れる。
私を尾行させたの?悪いか?孫がどうしてるか調べるためだ。
(ブライアント夫人)あなたを批判してるんじゃないの。
私はしている。
母親失格だし魂胆は見え見えだ。
エセル。
私たちに援助させて。
お金を渡すから今の仕事は…。
続けたいと言うなら別だが…。
(イザベル)そう。
それはありがたいお申し出ね。
今とは状況が変わるわ。
・
(物音)ああお茶の用意ができたみたい。
(イザベル)エセル手伝って。
(ブライアント)チャーリー。
うわっ!おみやげだよ。
クマさん!ああそうだよ。
とってもかわいいだろ?どう?
(バード)奥様中までお運びします。
私が…。
いいから手を出さないで。
ここでいいわ。
バードさん。
エセル。
考え直してちょうだい。
今なら選べるわ。
お金をもらえって言うんですか?それじゃ足りない。
飢えはしなくても生活は苦しいままよ。
たとえチャーリーを名門校へ入れられなかったとしても一緒に暮らして愛を注げる。
でもあなたの息子さんは名門校へ入ったでしょ?ほらね。
もういいんです。
・
(チャーリーとブライアントの笑い声)いつ決行する?あしたの夜。
じゃデュラントに…。
駄目だ。
別の看守に。
ターナーがいいだろう。
午後になったら密告しろ。
・
(囚人1)早いな。
もう食っちまったのか。
だけど何でだ?何で俺に協力する?クレイグの野郎が嫌いでね。
(食事をする音)
(ブライアント夫人)とても手際がいいのね。
ヒューズさんに教わりました。
よく働く子でした。
今はとても難しい状況にいるけれど。
ぜひ申し出を受けてエセル。
これからはお友達として力になりたいの。
ねえ?あなた。
まあ否定はしないがな。
お金は結構です。
友達でもない。
(ブライアント夫人)そんな…。
でもチャーリーのためよ。
その子を愛してますね。
ブライアントさん。
あなたは決して優しい人じゃないけど孫への愛は本物だわ。
(チャーリー)ねえクマさん。
だから今から言うことに賛成のはず。
(ドアを開ける音)フーム。
あれから知らせはあった?いや。
大臣に会えないんじゃないかな。
お父様は絶対に諦めないわ。
あら面倒な仕事に手をつけたのね。
順調?まあまあさ。
何となく実情がつかめてきた。
やっぱり1人だと集中できるようね。
ああカーソンお茶をいれてくれる?かしこまりました。
下僕の面接をしたそうね。
はい。
しました。
採用したのかしら?いいえまだ。
実は今2人の候補者がいるんです。
1人は実直な男ですがパッとせずもう一人は女性陣に大人気で。
どうして?さあよく分かりません。
強いて言えば容姿がいいだけで。
もちろんそれが理由よ。
みんなのためにも華があるほうを採用して。
アルフレッドはいい人だけど哀れな子犬みたいだから。
ですが「華のあるほう」は随分自信家ですよ?君ならうまく扱える。
おっしゃるとおりです。
それじゃあ決まりね。
メイドたちに早く知らせてあげて。
承知しましたお嬢さま。
ところでアルフレッドは有望な男ですよ。
たとえオブライエンさんのおいであっても。
(2人の笑い声)彼女のおいっていうのが一番の問題だ。
フッフフフッ。
(ブライアント夫人)さあお別れして。
(キスの音)ずっとず〜っとチャーリーの幸せを祈ってるからね。
うん。
ママのことを忘れても…いつでも大好きだから。
(キスの音)大げさにするな。
(チャーリー)ママ。
(ブライアント)おいで。
ウッ。
手紙を書くわ。
もう二度と会えないのね。
そんなふうに決めつけないで。
あなたの言うとおり主人はチャーリーを愛してる。
単に孫だからというだけじゃないわ。
もう行かないと。
ごきげんよう。
(車のドアを閉める音)
(車のエンジン音)
(嗚咽)つらい決断をしたわねエセル。
何よりつらいはずだわ。
あなたは反対ですよね?済んだことをとやかく言う気はないわ。
あの子のために正しいことをしたのよ。
クローリー夫人が何とおっしゃろうとも。
すみません奥様。
そうかもね。
そうですとも。
この世の中がガラリと変わらないかぎりはね。
それじゃ…私はこれで。
彼女にどんな未来があるんでしょう?堕落の道を選んだら後戻りできない。
(扉を開ける音)
(ターナー)2人とも壁を背中にして立て。
(クレイグ)何を探してんだ?
(ターナー)うるさい黙ってろ。
(探し物をする音)
(看守2)ターナーさん。
(ターナー)おやおや。
何とも妙な包みが出てきたぞ。
クレイグ。
これは一体何だ?何だろうな?俺は何も知らない。
一緒に来てもらおうか。
後悔するぞ。
フフッ。
(扉を閉める音)ああよかった!
(シビル・ブランソン)ハァ…。
(2人)アァ…。
ウウッ。
(キスの音)すまなかった。
いいのよ。
無事に国を出られたけど追っ手が来るかもしれないわ。
あとはお父様次第ね。
トム。
ホントにどうしてシビルを置き去りにしたの?もしもの時はこうしようって2人で決めていたのよ。
問題はこれからどうするか…。
もうどこへも行かないで。
出産までここに居なさい!でもトムは「ダブリンで」と言ってるわ。
何か言える立場じゃないでしょう?でも真っ先にここへ追っ手が来るでしょう。
そもそもどうしてこんな事件に関わったりしたの?ドラムグール家に何の恨みがあったの?燃える家を見て喜ぶなんてホントにどうかしてる。
彼はなにも喜んだりしてないわ。
(ノック)
(シビル)どうぞ。
電報です奥様。
お父様は大臣に会えたそうよ。
それで何て?あとは何も。
「ダウントンを出るな」とだけ書いてある。
お帰り!ただいま。
何か変わったことは?新しい下僕が今日から来てる。
ロンドンはどうだった?実に楽しかったですよ。
革命家は助かるのか?俺の口からは言えませんよ。
では荷ほどきをするので。
(トーマス)採用されたのか?
(ジミー)ええこれから仕事です。
下僕だったそうですね。
ああそうだ。
これからいろいろ教えてもらえます?もちろん。
いいとも。
二度とアイルランドに戻れないですって?戻れば即刑務所行きだ。
これが最善の策だ。
(コーラ)だけど国を追われるだけの根拠があるの?トムを有罪にする証拠がある。
(シビル)理不尽よ。
現場にいたことは素直に認めたのに。
トムは黙っていたがイギリス人の襲撃を計画する集会に参加していたのだ。
個人への暴力には反対していました。
本当です。
そう。
なら安心して眠れるわね。
だとしても屋敷に放火する事を止めなかったのも事実だ。
言ったでしょ。
今は後悔しています。
内務大臣とどんな取り引きをしたんです?当局はトムが英雄視されシビルが第2のモード・ゴンやグレゴリー夫人になることを最も恐れているのだ。
グレゴリー夫人にマルキエビッチ伯爵夫人。
アイルランドには高貴な革命家が多いわ。
理由はどうであれ私はシビルにその女性たちの仲間入りをしてほしくない。
アイルランド当局も同意見だ。
トムが帰国しなければ見逃すそうだ。
祖国を捨てろと言うんですか?足を踏み入れた途端逮捕されるのだ。
それじゃカーソンさんの指示に従って。
はいもちろん。
大丈夫?アルフレッド。
ああ。
肉は第一下僕の僕が運ぶ。
ジミーは野菜だ。
(パットモア)何でもいいから早く運んで。
アルフレッドの言うとおり彼の方が立場が上よ。
ハッ。
それはカーソンさんが決めることだよ。
フン。
それにしても人手が足りてるってのはいいもんだね。
ホントに?私は手伝ってくれる人もいなくていつも必死ですけど?そのうち何とかするよ。
それまで我慢しな。
(バイオレット)どういうこと?新聞に投書するなんて。
レディーは新聞に投書なんかしないわ。
だけどレディー・サラはどう?公爵令嬢だけど戦争特派員になったわ。
彼女はチャーチル系よ。
チャーチルは軍人の家系。
うちにはチャーチルは居ない?おばあ様は正しいわ。
今の言葉書き留めて。
(コーラ)過激な発言をしてもあなたのためにはならないわ。
でももう送ったの。
どうせ採用されん。
励ましのお言葉をどうも。
(コーラ)新しい下僕ですの。
名前は?ジミー。
ジェームズです奥様。
名前はジェームズ。
ようこそダウントンへ。
(ジミー)恐れ入ります。
(せきばらい)よくやったわカーソン。
メイドたちは大喜びね。
下僕を演じるミュージカルスターみたい。
アルフレッドが気の毒。
ないがしろにしないようにしましょ。
そのとおりでございます。
勤勉さと真面目さは美しさより尊いものですから。
実際はそうでもないわ。
「ジェームズ」なんて呼ばれた事ない。
前のお屋敷でもジミーだった。
前のお屋敷でどう呼ばれていようと関係ないぞ。
ダウントンに居るかぎり君の名前はこれからもジェームズだ。
なんだよあの人。
偉そうに。
実際に偉いんだ。
あの新人すてきよね。
(トーマス)何だ?いきなり。
別に。
ただの印象よ。
(アルフレッド)尊敬できる人だよ。
僕は先に休みます。
皆さんによろしく。
明日今後の話をしよう。
とてもそんな気には…。
前もイギリスに住んでたんだ。
問題ないだろ?今は祖国の独立に関わりたいんだ。
だけどあなたが僕を…救ってくれたことは感謝しています。
本当に。
(足音)
(ドアの開閉音)今のは心からの言葉です。
違うな。
シビルの手前繕っているだけだ。
まあ私が彼を救ったのも娘のためだがな。
留守の間に帳簿には目を通したか?ええ通しましたよ。
理解できたかね?ええ何とか。
その件で話がしたかったんです。
ほう?実はこれまでのダウントンの運営に関していくつか疑問な点がありまして。
マレーのようだ。
そうですか?マレーもあれやこれや見直せと口うるさく言ってきてなかなか納得しない。
フッ。
なるほど。
失礼ながら…。
我々ももう休もう。
その話はいつでもできるだろ?
(足音)
(扉を開ける音)
(ターナー)お前への手紙だ。
いつ?いつ届いた?お前への嫌がらせはもう終わったんだ。
なんで?どういうことだ?デュラントに気をつけろ。
嫌われてるぞ。
(扉を閉める音)
(嗅ぐ音)おおいかん。
(砂の入ったバケツを持つ音)やだ!私に砂をかける気ですか?アハハッ。
トーストを焼いてたんですよ。
最初はダイヤルを高温に設定しすぎたけどもう加減が分かったわ。
食べてみます?私はてっきりブランソンが屋敷に火でもつけたかと思ったがまさか君が犯人とはな。
あら。
意外ですか?決めつけるのはよくないわ。
(使用人2)あれ?こらよせ。
下がってろ。
ウッフフフッ。
集会に行ったこと黙ってたのね。
ウソは言ってないよ。
他に話してないことは?あるよ。
ここには居られない。
長くはね。
居てよ。
私と一緒に。
子供はここで産むべきだわ。
勝手に決めるんだな。
私たちの子供のためにはこうするのが一番よ!心の平穏と安全が必要だわ。
ダウントンにはそれがある。
(キスの音)何だこれは!「伯爵令嬢が女性の権利を主張」。
ええ?「グランサム伯爵のご令嬢イーディス嬢から投書が寄せられました。
彼女は『制限選挙を批判する』と主張。
『政府は女性の権利を軽んじている』と苦言を呈しています」。
(イーディス)採用されたのね。
やったねすごいよ!応援するのか?もちろんですよ。
あなただって娘を応援するでしょう?僕もそう願うよ。
フン。
どう思う?カーソン。
意見は控えます。
(足音)アンナ?はい?けさあなた宛の手紙が山のように届いたわよ。
全部ベイツさんから?フッ。
そうみたいです。
どうして一度にそんな?アァ…どうしてか分からないけどどうでもいいです。
フッ。
(アルフレッド)ゆうべは援護してくれてどうも。
でも役に立たなかった。
まあねでも味方がいてくれてうれしいよ。
私はいつでも味方よ。
実はね…あなたに言いたいことがあるの。
そう。
何?私…。
(パットモア)ああ居た居た。
デイジー紹介するよ。
キッチン・メイドのアイビー・スチュアート。
こちらはデイジー。
私の助手だよ。
わあ!君ってすごくかわいいね。
(パットモア)ちょっとおよしよ。
アルフレッドは下僕。
彼の事はいちいち相手にしなくていいからね。
僕に何でも聞いて。
ああごめん。
話って?ううん。
もういいの。
(アイビー)仲よくしてくださいね。
その必要はない。
一緒に働くだけよ。
あとで一とおり部屋を案内するよ。
(マシュー)実はある問題が起きています。
でも…相談できる人がいなくて。
それで私の所へ来たわけね。
(マシュー)ロバートは聞く耳を持たずメアリーには言っても怒るだけです。
でもこう言ってはなんですけど僕だって財産をつぎ込んだんです。
ダウントンにね。
ええですから最善を尽くすのが義務じゃないかと。
つまり?ダウントンの今の運営は明らかに間違っています。
問題はどうすれば波風立てずに間違いを正せるかです。
あらまあ。
それはあなた不可能というものよ。
もちろん間違いは正さなければならないわ。
だけどそうするためには途方もない波風が立つでしょうね。
(すすり泣き)ハァ…フッ。
ハッ。
(ため息)あした産科医のサー・フィリップを呼ぶ。
(クラークソン)そうですか。
必要ならどうぞ。
クラークソンの事は好きだが彼はマシューを誤診しラビニアの病状も見誤った。
じゃ計画的な自殺?あなたの犯行に見せかけるため?しばらくの間うちで働かない?やっぱり私は一緒には働けません。
あのような道を選んだ女の人とは。
病院に移して帝王切開に切り替えるんです。
それは安全?
(フィリップ)まさか!とんでもない!私はサー・フィリップを信じる。
決めるのは私たちではなくてトムでしょ。
2015/03/29(日) 23:00〜23:52
NHK総合1・神戸
ダウントン・アビー3 華麗なる英国貴族の館(4)「憂国の逃亡者」[二][字][デ]
20世紀初頭、貴族と使用人が繰り広げる愛憎劇を描いた大ヒット英国ドラマ、第3章。アイルランドからトムが逃げてきた!出産を控えるシビルは無事なのか?
詳細情報
番組内容
マシューは所領の共同所有者として帳簿を精査することに。ある雨の晩、イーディスはアイルランドにいるシビルから奇妙な電話を受ける。その後まもなく、屋敷のドアをたたく音がしてメアリーが見に行くと、ずぶぬれのトムが。シビルの姿はない。イザベルは元メイドのエセルから預かった手紙をヒューズに渡す。新しい下僕として容姿端麗なジミーが雇われた。アンナはベイツから手紙が届かず、面会もできないことに不安を募らせる。
出演者
【出演】ヒュー・ボネヴィル…玉野井直樹,エリザベス・マクガヴァン…片貝薫,ミシェル・ドッカリー…甲斐田裕子,ローラ・カーマイケル…坂井恭子,ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ…うえだ星子ほか
原作・脚本
【脚本】ジュリアン・フェローズ
監督・演出
【演出】アンディ・ゴダード
制作
〜イギリス カーニバル・フィルムズ/アメリカ マスターピース制作〜
ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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英語
サンプリングレート : 48kHz
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