ノーベル賞を受賞した3人
青色LEDの光で世の中を変えた
その一人天野浩教授は今
再び世の中を変えようとしている
今度は照明ではない
その名は…
目指すのは強力な…
世界中の水をきれいにして多くの子どもたちを救いたい
その夢を支えるのがフランス人研究者の…
研究開始から16年
数万回もの失敗を重ねてきた
それでも新たなLEDの量産化に挑み続ける
世界を変えるために
子どもたちを笑顔にするために
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天野教授のトレードマークといえば皆さんご存じ
この使い古したオレンジ色のウエストポーチですが…
そうなんですよ
(スタッフ)新しいんですか?みんなに汚いから替えろ汚いから替えろって言われて仕方なく気に入ってたんですけどもらったやつに替えました
ノーベル賞の受賞で変わったのはポーチだけではない
その生活は慌ただしさを増した
これは電球や蛍光灯に比べ…
画期的な照明で一気に世に広まった
そして彼らが次に挑むのが…
これ出していいのかわかんないですけど今日もらったやつがあって…これあんまり明るく見えないじゃないですかだけどこうやってやるとすごいでしょ?
光っているのは紫外線に反応する特殊な物質
ターゲットはこの目に見えない光だ
(スタッフ)これが紫外線?
紫外線…あまりいいイメージはないですよね?
今や男女問わず紫外線を気にする時代
浴びすぎると細胞を破壊し皮膚にダメージを与えます
しかしその力を逆手に取り
私たちの役に立っているものもあります
例えばこの…
紫外線を照射することで雑菌やウイルスを死滅させます
また紫外線には全く別な働きも
特殊な樹脂を瞬時に固めることもできます
例えばネイルサロンや工場などで使われているんです
天野教授らが今挑戦しているのは
より殺菌能力に優れた…
この深紫外線にはどれだけの殺菌能力があるのだろうか?
食パンを透明な袋に入れ
…照射する
10日後…
照射なしはカビだらけになったが
照射ありのカビはわずかだった
このLEDを量産化できれば
画期的な殺菌装置を世に出すことができるという
例えば水道水まだ殺菌前で非常に菌が多い場合にここをこう流してここから取り出すというときに
機械は小型化できる上に省電力
世界中の水道に取り付け簡単に水を殺菌することも
夢ではなくなる
飲み水にアクセスが非常に難しくて多くの子どもたちが亡くなっているような地域に対してもそれが大きな夢ですね
世界には今も…
そんな人々を救いたい
その思いはノーベル博物館にも現れていた
天野教授が寄贈したのは
青色LEDではなく…
今後の普及を願い世界へアピールした
天野教授の信条だ
その思いはどこから生まれたのか?
小さい頃ものすごく病気がちだったんですけど祖母がホントに親身になって看病してくれた経験があるんです
家は貧しく両親は共働きだった
体の弱い自分の面倒を見てくれたのは優しかった祖母
その深い愛情をいつも感じながら育った
…というような気持ちをずっと持っててそれが今でも続いているような気がしますね
あの忘れられない優しさを胸に
紫外線LEDの量産化に取り組み続けている
開発のよきパートナーはフランス人研究者…
絶対の信頼を寄せる男だ
シリルさんとはもう15年以上のお付き合いになりますけどホントにすばらしい方で学問もしっかりしてるしそれから研究に対する取り組みもすごいし馬力もある方なんですね
フランスの大学で物理学を学び
16年前から日本での研究を続けている
今回紫外線LEDの開発で
天野教授から重要任務を任された
しかしその量産化はまさにいばらの道だった
ノーベル賞受賞者天野教授が信頼を寄せる
フランス人研究者…
出勤がてら息子を幼稚園へ
ずっとフランス語できるだけでも残念ながら日本語しか戻らない
(スタッフ)答えが?そう答えは日本語ですね
シリルがリーダーを務める研究所は
天野教授もゆかりのある名城大学の中にある
もちろん通常部外者は立ち入り禁止
厳重な機密管理のもと
シリルは9人のスタッフをまとめ上げている
一体どのようにLEDを作っているのか尋ねると
予想もしない答えが
ピザ!?
シリルさんそれってどういうこと?
ピザ作りは生地の上にトマトソースを塗り
その上に野菜やチーズなどの具材をのせていく
そして窯の中へ
火加減や焼き時間などを微妙に調整することで
きれいに焼き上がる
ご覧のとおりおいしそうですね
紫外線LEDの作り方はこうだ
人工サファイアの板を窯の中に入れ
数種類の鉱物を吹き付けて高熱で定着させる
次に電極を付けて数千個に細かく裁断
こうして出来上がるというわけ
シリルがLEDの作製に取り掛かる
これは人工のサファイアいわばピザの生地だ
高温のオーブンに入れ
ピザの具材であるいくつもの鉱物を
オーブンの中で定着させていく
微妙な調整はまさにピザ職人さながら
2時間後
きれいに焼き上がっているだろうか
同じ条件で焼いても同じ品質にならない難しさ
一つ一つ原因を想像しひたすら実験を繰り返す
オーブンの中にだんだん使うといろいろなものが壁にのりますあとお皿に煙とかいろいろ黒くなるだんだん使うとこれによると環境が変わります
温度時間鉱物の量など微調整の連続
1回3時間の工程を年に2000回は行うというから
並外れた粘り強さ忍耐力が必要だ
部下たちはそんなシリルをどう見ているのだろうか?
まじめな人ですね優しいです何をしても…お人柄もとても優しくて…
日本で研究を続けること16年
最先端の開発現場にいることが幸せだと語るシリル
何かやりたい研究だけをやると自分で自慢で何個論文出しましたかではなくて…
開発したものを…
シリルも天野教授と同じく
紫外線LEDの力で
世界中の人がきれいな水を飲める日を夢見ていた
水殺菌ではいろいろな国でちょっと水が汚い所とかでみんなにいい影響が…世界が変わったらいいですね
週末はよきパパに戻るシリル
ふるさとフランスの家庭料理を
子どもたちと一緒に作るのが楽しみ
末っ子の…
この日のメインは子どもたちの大好物…
それにしてもお二人の出会い気になるな〜
(スタッフ)どっちが先に好きになったんですか?パパだよ知ってるもんママに教えてもらったもんね言わなくていいのに…言わないでって言ってるからム〜リ〜
後で聞いちゃいました
日本語を教えていたママに一目ぼれしたパパ
フランスの古城で永遠の愛を誓ったのだそう
根気のいる開発でたまった疲れを癒やしていたのは
愛する家族と過ごす時間
職場に戻れば数え切れないほどの失敗と調整の繰り返し
紫外線LEDの量産化まであと一歩
ノーベル賞を受賞した天野教授が開発し
フランス人研究者シリルが量産化の道を探ってきた…
この日も焼き上げてはチェックを繰り返していた
焼いた人工サファイアに電極を付ける
これ1枚でおよそ2000個のLEDができるという
その1つに電気を流すと…
青白い光を放った
耐久テストも並行して行う
紫外線LED量産化への夢が実現に近づきつつあった
その量産化の舞台になるのは石川県の工場
シリルは新たに導入した機械の調整のため
週に1度は訪れていた
ここもやはり技術の機密保持が厳しく求められる
撮影にも制限がかけられた
新しく入れた機械が安定するまで予想以上に困難を極めた
それでも絶対に諦めない
ノーベル賞を受賞した研究者と
同じ夢を追いかけているのだから
そして…
天野教授が量産化への進捗状況を見届けにやって来た
ついに深紫外線LEDを使った製品が完成した
天野教授の夢がかなう
天野教授が開発し
シリルが量産化への道を開いてきた…
その第1号の製品が完成した
えッ!微調整して?
これは960個ものLEDから
強力な紫外線を出す装置
精密機器の工場などで使われるものだという
発注元の要望により詳細は語れないが
これまでにない画期的な装置だそうだ
ようやくここまで作られたんだと思うと感慨深いですよねすごいですよね前は光らせるだけで精一杯だったのがここまで商品になったんですもんホントにすごいと思いますうれしいですねこれを見るとホントに形になります
ここから2人の夢である
深紫外線LEDの量産化が始まる
これが世界の子どもたちの未来を照らす光だ
シリルの子どもたちからのメッセージ
パパへいつも絵本読んでくれてありがとパパへいつも夜遅くまで仕事頑張ってくれてありがとうこれからもよろしくね大好き
(フランス語でしゃべる)パパ大好き!まあすばらしいなありがとううれしいのはやっぱりフランス語でメッセージが出るとは…ちょっと進んだけどもうちょっと進まないとちゃんと広がらないから天野先生をフォローしてたがわず進みたいと思います
ノーベル賞受賞者天野教授に尋ねてみた
信念を持てるようなテーマをまず自分で設定することですね例えば私の場合は青色LEDを開発するとか紫外線のLEDを開発するっていうのがまず信念でその信念が間違いないという確信を得られたらどんなことがあってもそれを実現するまで頑張るということですね
誰もが世界中できれいな水が飲める日まで
信念の2人の挑戦は続く
次回は熱血女性社長の
産廃業界大改革
独自のシステムで廃棄物を徹底的に分別
すべての廃棄物を資源に
目指すのはリサイクル率100パーセント
ミリ単位のゴミから資源を取り出せ
ナレーターは彼にバトンタッチ
主人公たちの夢をかなえる言葉が本になりました
勝どき橋封鎖されてねえじゃねえか
原作でも感動を呼んだ
2015/03/29(日) 18:30〜19:00
MBS毎日放送
夢の扉+[字]【坂口憲二▼独占密着!ノーベル物理学賞天野教授の次なる研究とは】
右腕フランス人研究者との夢〜次世代LEDで世界を変える!
詳細情報
お知らせ
2014年、青色発光ダイオード(LED)の開発で、ノーベル物理学賞を受賞した天野浩教授。
その次なる研究に、独占密着することが許された。それは、“特殊な紫外線を出すLED”の量産化だ。
「深紫外線」という特殊な紫外線がもつ『細菌を死滅させる』作用を利用して、簡単に殺菌ができる装置を開発しようとしていた。
番組内容
これが普及すれば、きれいな水を飲むことができない世界中の人々を救うことができるかもしれない。
だが、「深紫外線LED」の量産は、技術的に困難を極める。
天野の右腕となる、フランス人研究者ペルノ・シリルは、実に16年にわたってこの分野の研究を続け、数千回のトライ&エラーを繰り返してきた・・。
そしてついに、シリルがたどり着いた、世界最高水準の「深紫外線LED」とは。
出演者
【ドリーム・メーカー】名古屋大学大学院 教授 天野浩(54) / 日機装 エンジニア ペルノ・シリル(42)
【ナレーション】坂口憲二
音楽
小田和正「やさしい雨」
制作
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ジャンル :
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情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
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