(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」・「追っかけて」・「はだしでかけてく」・「陽気なサザエさん」・「みんなが笑ってる」・「おひさまも笑ってる」・「ルールルルルルー」・「今日もいい天気」・「買い物しようと街まで」・「出掛けたが」・「財布を忘れて」・「愉快なサザエさん」・「みんなが笑ってる」・「小犬も笑ってる」・「ルールルルルルー」・「今日もいい天気」
(波平)この道一筋何十年。
偉い!なかなかできんことだ。
(カツオ)しかしお父さんも頑張ってるよ。
そう毎日こつこつと会社に行って。
(カツオ)立派な皆勤賞だよ。
ああいや〜。
ビールの友のメダルだよ。
まあ一杯やってください。
(女性)穴子ちゃんはい。
(穴子)僕にかい?精勤賞よ。
今月は6回も来てくださったでしょ。
(マスオ)そんなに来てるのかい?
(穴子)いや家内が実家に帰ったりしたもんだから…。
うれしいけどこういう物をうちに持って帰ると…。
心配ないわよ。
中身は靴下で店の名前なんか書いてないから。
取引先でもらったとでも言えばいいじゃないか。
高級品なのよ。
ではありがたく頂戴するか。
(穴子夫人)へえ。
あなたにこんな品をくれる取引先があるの。
靴下だそうだ。
(穴子夫人)「精勤賞」?ああいやそれは…。
実はフグ田君とよく行く定食屋の親父がくれたんだ。
おかしいと思ったわ。
安くてうまーい店なんでよく行くんだよ。
(穴子夫人)じゃあフグ田さんも頂いたの?いやフグ田君は僕ほど通ってないからね。
(マスオ)危なかったじゃないか。
ママのやつ何も書いてないなんて安心させて…。
店の名前は書いてなかったんだろう?問題は「精勤賞」だよ。
・もしもし…。
何だ君か。
定食屋の場所!?
(穴子夫人)今フグ田さんの奥さまと一緒なんだけれどその定食屋さんに行ってみようということになって。
いや〜小さくて狭くて女性が行くような店じゃないよ。
それに昼どきはサラリーマンで超満員…。
・
(穴子夫人)むろん時間をずらして行くわ。
フグ田さんもご主人がどんな店でお昼を食べているか興味がおありなのよ。
あっあそこじゃないかしら。
小さいお店ね。
(男性)いらっしゃい。
あの私海山商事の穴子の家内です。
どうも…。
(穴子夫人)先日は結構な物を頂戴しまして。
なあにつまらない物で。
ハハハハ…。
ふう…。
危ないところだった。
話を合わせてもらったお礼に当分あの定食屋に通わないといけないんじゃないか。
そこがつらいところだがね。
おかえりなさい。
定食屋に行ったんだって?ええ早速同じ物を作ってみたわ。
(マスオ)さばの味噌煮!定食屋のおじさんにレシピを教えてもらったの。
どうせならハンバーグのレシピを教わればよかったのに。
(ワカメ)私もハンバーグの方がいい。
(タラオ)僕もです。
文句は食べてから言いなさい。
(一同)いただきまーす。
(3人)おいしい。
(タマ)ニャ〜ン。
(フネ)マスオさんおいしいお昼を食べてるんですね。
毎日じゃないですけど。
(カツオ)こんなにおいしい店の精勤賞ってどんなだろう。
パパもらってきてください。
(穴子)はい。
そういう展開になるんじゃないかと思っていたよ。
それは?
(穴子)精勤賞だよ。
ママに無理を言って同じ物を用意してもらったんだ。
参ったな。
まああなたももらったのね。
精勤賞。
うっうん。
ウフッ。
(フネ)すてきな靴下じゃありませんか。
見掛けによらずセンスいいわね。
あのおじさん。
まさに春が来たような色だな。
お父さん1足いかがです?いやわしにはちょっと派手では…。
そんなことないわ。
(タラオ)ないです。
(ノリスケ)どうしたんです?その靴下。
僕だけじゃないよ。
(ノリスケ)う〜ん?勝手にまくるんじゃない!
(ノリスケ)いやあ恐れ入りました。
これは3足1,000円の品じゃありませんね。
ノリスケもこういう靴下をはいとるのか。
靴下にまで金は掛けられませんよ。
あと1足あるんだけどね。
絶対頂きます!
(女性)うん?
(波平)うん?ああごめんなさい。
すてきな靴下だと思って。
いやもらい物でして。
へえそんなことがあったの。
どんな方だったんです?うむ和服を着た35〜36といったところかな。
あなた何してるの?いや何でもないよ。
マスオ兄さんは誰にも注目されなかったの?残念ながら。
(ノリスケ)どうだ?タイコ。
(タイコ)すてきだけど…。
(イクラ)ハーイ。
ほうイクラも分かるか。
その靴下かなり高級品じゃないかしら。
(ノリスケ)それがどうしたんだ。
定食屋さんがくれるような品かしら。
そうなのよね。
あの定食屋さんのおじさんと結び付かないのよね。
普通だったらタオルとかハンカチだと思うんです。
そういえば「精勤賞」と書いてあるだけでお店の名前は書いてなかったのよね。
タイコさんがそんなことを?マスオさん何か後ろ暗いことがあるんだったら今のうちに自首した方がいいですよ。
自首?
(ノリスケ)僕が付き添ってあげますよ。
あ〜君にあげるんじゃなかったよ靴下。
・はいもしもし。
ああ穴子さんの…。
あのうつかぬことをお伺いいたしますが精勤賞が靴下だと皆勤賞は何を頂けるんでしょうか?
(男性)かっ皆勤賞!?・
(穴子夫人)さぞすてきな物が頂けるんでしょうね。
靴を差し上げます。
靴だって?あの親父…。
よかったわ。
ちょうど1足新調しようと思ってたところなの。
いや皆勤賞はそう簡単には…。
ですからお昼だけじゃなくお夕飯もあの定食屋さんで召し上がって。
僕は君の料理の方が…。
(穴子夫人)我慢して。
新しい靴のために。
何なら私もお付き合いしましょうか。
申し訳ない!ごめんあの靴下はそういうことで…。
うすうす分かってました。
隠すつもりはなかったんだよ。
私も頂こうかしら。
んっ?皆勤賞をくれだって?主婦は毎日毎日家事に励んでいるのよ。
うう…。
奥さま何を買っていただこうかしら。
靴下より高い物がいいですね。
(穴子夫人)ねえ。
(マスオ・穴子)ハア…。
へえ〜ニューデザイン発表。
んっ?のぞくだけだけど…。
目いっぱいおしゃれして行こう。
姉さん車だよ。
えっ?あっ!
(カツオ)んっ?カツオ兄ちゃん。
あれ?タラちゃんずいぶんおめかししてるね。
お出掛けするです。
(カツオ)あっそう。
(カツオ)んっ?う〜ん。
おーいタラちゃん。
待って!タラちゃん。
そら捕まえた。
ねえ1人でどこに行くんだい?1人じゃないですよ。
タラちゃん待ってなきゃ。
(カツオ)んっ?あれ?マスオ兄さんまでめかし込んで。
(マスオ)タラちゃんお出掛け前に汚したら大変だよ。
ママに叱られちゃう。
・
(鼻歌)タラちゃんとマスオさんがあの格好だから私はこれで決まった!姉さんを待ってたのか。
遅いです。
(マスオ)もうすぐだからね。
マスオ兄さんは我慢強いね。
お父さんだったら駅まで行っちゃってるよ。
(波平)《ん〜!遅い!》
(マスオ)う〜ん。
僕だっていらいらしてるよ。
(カツオ)ホントだ。
・
(ふすまの開く音)んっ?なあに?カツオ。
急いだら?待ちくたびれてるよ2人とも。
こういうときぐらいしかおしゃれする機会がないんですもの。
目いっぱいおしゃれしてお出掛けしないと。
はあ。
僕だったら…。
バス停まで行ってるな。
ママホントに遅いです!いつまで待たすんだ〜。
あっまた〜。
タッタラちゃん!待ちなさい!うわー。
お待ち遠さま。
サザエ…。
まあ!さっきサザエ「いってきま〜す」って言ってたのにまだ支度してるのかい?今度はマスオ兄さんだよ。
(フネ)うん?私に合わせて一番ぴったりな服を選んだんだから代わりは何でもいいってわけにはいかないのよ。
(マスオ)う〜ん…。
(フネ)ふ〜ん。
すっかり遅くなっちゃったわ。
(マスオ)《僕のせいばっかりじゃないぞ》
(フネ)うん。
やれやれだね。
目いっぱいおしゃれして出掛けたいっていうのは分かるけどね。
それにしても時間のかけ過ぎですよまったく。
お父さんも出掛けたの?
(フネ)お散歩にね。
あっこれは?あら?何着てったのかしら。
んっ?んっ!?父さん!サザエたちか。
気付きませんでした。
(波平)わしもだ。
おじいちゃんカッコイイです。
そうか?ありがとう。
タラちゃんもカッコイイぞ。
ありがとうです。
母さんが忙しそうだったんで自分で見繕ったんだ。
それにしてもわざわざ着替えていかなくても。
わしが出掛けようとしたら…。
・《それじゃ駄目。
もっとおめかしして出掛けないと》《うん?》それはマスオ兄さんに姉さんが言ったんだよ。
そうだったのか。
そうは言ってもお散歩なんですからそこまでおしゃれしなくても。
確かに会う人ごとに…。
《お出掛けですか?》《はあ…》《どちらへ?》
(波平)《う〜ん…》皆さんそう思いますよ。
おまけにサングラスまで掛けちゃってるんだから。
(フネ)ウフフフ。
この前の散歩のとき見掛けた人をまねてみたんだ。
お父さんでも人のファッションを気にするんですね。
(女性)んっ?ちょっと待って。
さっ行きましょう。
(マスオ)《人のファッションも気になるんだ》ただいま〜。
ワカメ。
(カツオ)んっ?お母さん。
これクリーニングに出しといて。
まあ!こんないいお洋服着て遊びに行ったのかい?やっぱりワカメの一番いい服だったのか。
ミユキちゃんちでファッションショーをやったの。
(ミユキ)《3番磯野ワカメちゃん》これから勝手に持ち出さないでちょうだいよ。
いつでもお出掛けできるようにしまってあるんだから。
はーい。
みんなおしゃれして出掛けて。
僕もおしゃれして行こうかな。
どこへ行くんだ?遊びにだよ。
(ワカメ)お兄ちゃんはいいの?遊びに行くんなら普段着でいいでしょ。
カツオはすぐ汚してくるからな。
おしゃれ着もすぐ普段着になってしまう。
じゃあ僕はいつ着られるの?めったに出掛けることないんだから。
お父さんあしたどこかへ連れてってくれる?おしゃれして出掛ける所。
あしたは予定があるから駄目だ。
そのうちにな。
(カツオ)これだもの。
僕だけいつもさえない格好でいつになったらおしゃれができるんだよ。
僕だけ不幸な星の下に生まれたんだね。
カツオ。
そんな言い方やめてちょうだい。
(ワカメ)フフ。
(カツオ)う〜ん…。
この裏織りがまたおしゃれですてきなんですよ。
どうかしら?いいんじゃないかい?じゃ決めたわ!毎度ありがとうございます。
カツオ出掛けるから付いていらっしゃい。
ホント?
(カツオ)《僕もおしゃれをして出掛けるときが来た》チェッこのために連れてきたのか。
「桜の花びらが散りました。
カニが見つけて喜びました」「クモさんこれを縫い合わせて春の手袋を作ってくださいな」へえワカメの作った童話か。
・
(カツオの口笛)
(カツオ)うん?何してるの?
(花沢)ゆうべ父ちゃんが家から出ていく中島君を見掛けたのよ。
隠してたテストが見つかって逃げ出したのか?
(中島)磯野とは違うよ。
夜桜見物に行ったんだ。
おじいちゃんと。
(カオリ)夜桜って幻想的ですてきよね。
(中島)月明かりの下で桜を見ていると日本人でよかったと思うよ。
(早川)中島君って大人ね。
(中島)いや〜。
僕も桜は好きだよ。
磯野君は「花より団子」って感じよね。
そんな…。
(早川・カオリ)フフフフ…。
僕はおすしやうなぎより桜を選ぶよ。
(岡島)頑張ってますな。
(波平)私たちも新入社員のころはああして場所取りをしましたな。
確かこの辺りだと聞いたんですが。
(岡島・波平)うーん。
磯野さーん。
場所は取れなかったのか?いいえ。
ちゃんと母さんが取ってくれてますよ。
うちの子がお世話になっております。
(岡島・波平)はっはあ…。
(カツオ)ねえみんなで行こうよ。
(フネ)お父さんに聞いてみないとね。
いつ帰ってくるの?お父さん。
さあ?今日は会社のお花見があるから。
僕も将来はサラリーマンになるよ。
どうしたの?急に。
だって仕事でお花見ができるんでしょ?
(サザエ・フネ)まあ。
(波平)ただいま。
(カツオ)おかえりなさいませ。
何だまだ起きとったのか。
おかばんをどうぞ。
(波平)うっうん…。
(カツオ)花冷えといいますから熱いお茶をどうぞ。
気が利くじゃないか。
お茶漬けの支度ができるまで肩をおもみします。
話したいことがあるようだな。
はい。
僕をお花見に連れてっていただけないかと。
そんなことか。
今度の休みにみんなで行こうと思っておったんだ。
やったー!おやすみなさい。
現金なやつだ。
フフフフ。
もう起きてたのかい?
(カツオ)おはようございます。
日曜日は絶好のお花見日和だって。
そうかいよかったね。
いけない寝坊しちゃった。
(カツオ)僕が早起きしたんだよ。
うん?紛らわしいことしないでよ。
(マスオ)いい天気だな。
たまには外で食べるのもいいね。
見ろよ穴子君。
奇麗だね。
いや〜弁当がますますうまくなるな。
(女性)失礼じゃありませんか。
(穴子・マスオ)えっ?じろじろ見ないでください。
(マスオ)あっうん?・
(カツオ)姉さん!太巻きの材料忘れないでね。
大丈夫よ。
心配だな。
これを持っていったら?そんな物なくても忘れません。
念のためだよ。
サザエお財布忘れてるよ。
あらすみません。
(ワカメ)タラちゃんお花見ごっこしましょう。
わーいです。
見て桜が満開よ。
(タラオ)奇麗です。
お弁当をどうぞ。
(タラオ)いただきます。
あんなにはしゃいで2人とも子供だな。
カツオだって子供じゃない。
食べ過ぎて動けなくなっても知らないわよ。
大丈夫。
僕のおなかはそんなに柔じゃないよ。
あしたは思い切り食べるぞ。
お花見を何だと思ってんのかしら。
んっ?・
(マスオの鼻歌)
(マスオ)あっ…。
(タラオ)わーいわーい。
フフフフ。
あっ動かないでください。
まさに桜花らんまんだな。
(フネ)今が見頃ですね。
うーんいい匂い。
来てよかった。
桜の匂いがするの?そうじゃなくて…ほら。
えーっ!
(波平)うん?大の大人がけしからん!
(男性)うん?桜の枝かと…。
大変失礼いたしました。
お父さん眼鏡を買い替えなきゃね。
どこに座ろうかね?
(マスオ)えーと。
早く決めないと。
(タラオ)疲れたです。
・向こうにいい所があったわよ。
(波平)景色もいいしここでよかろう。
他の場所も見てから決めましょう。
桜は文句ないけどここは駄目ね。
(男性たち)乾杯。
どんどんいこうぜ。
この辺りにしましょうか?
(タラオ)お花を見てないです。
(男性たち)うん?うーん。
タッタラちゃん!やっぱり最初の場所が一番いいわ。
まあいつの間に。
姉さんが迷ってるから。
だって。
あっあそこ誰もいないみたいよ。
(波平)さあみんな。
遠慮しないでお上がんなさい。
お父さん何か歌ってくださいよ。
(波平)うむでは…。
・「鞭声粛々夜河を過る」そう硬くならず自然に願いませんか?
(波平)あっアハハハ。
(カツオ)いただきまーす!
(ワカメ)どうしたの?お兄ちゃん。
ハァ。
舞い散る桜を見てはかなさを感じているんだよ。
ほうカツオにも日本人の心が分かるのか。
すごいじゃないか。
お弁当も食べたらなくなるから僕の心をはかなくさせるんだ。
まあ。
君上の方はもっと奇麗な桜だよ。
よっと。
(女性)ウフフ。
(波平)うーん。
おーい!母さん。
上の方はもっと桜が奇麗だそうだ。
よっ!ああ…。
・「大きな空をながめたら」・「白い雲が飛んでいた」・「今日は楽しい今日は楽しい」・「ハイキング」・「ほらほらみんなの」・「声がする」・「サザエさんサザエさん」・「サザエさんはゆかいだな」さーて来週の『サザエさん』は?
(タラオ)タラちゃんです。
リカちゃんが「背が伸びた」って言うです。
僕も大きくなりたいからお昼寝いっぱいするです。
さて次回は…。
来週もまた見てくださいね。
2015/03/29(日) 18:30〜19:00
関西テレビ1
サザエさん[字][多]【お花見に行こう▽穴子さん皆勤賞ほか】
▽穴子さんの皆勤賞
▽お洒落に外出
▽お花見に行こう
詳細情報
番組内容
アニメ『サザエさん』が生まれたのは、昭和44(1969)年10月5日、フジテレビで第1回が放送されたのがはじまりです。番組開始当初は、ドタバタ喜劇の色合いが濃く、画風も現在のものとは、かなり異なっていました。
いつも暖かさと楽しさと、そして平和な家族の代表のように、誰からも愛され、親しまれている“いい家族サザエさん”
常に豊かでほのぼのとしたアニメ『サザエさん』をお茶の間にお届けします。
出演者
サザエ: 加藤みどり
カツオ: 冨永みーな
ワカメ: 津村まこと
タラ: 貴家堂子
フネ: 麻生美代子
マスオ: 増岡弘
波平: 茶風林
ほか
スタッフ
【原作】
長谷川町子
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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