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アウシュビッツ実態描いた絵の展示会3月24日 19時24分
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第2次世界大戦中、ナチス・ドイツによってアウシュビッツ強制収容所に収容されたポーランド人の画家が、収容所の実態を描いた絵の展示会が24日から都内で開かれています。
展示会では、ナチス・ドイツに対する抵抗運動に参加したことを理由にアウシュビッツ強制収容所に送られ、その後、生還したポーランド人の画家、ミェチスワフ・コシチェルニャック氏が、収容所の実態を描いた絵などおよそ20点が展示されています。
作品には、ガス室に送られる前の表情をなくした子どもたちや、僅かなスープをもらうため食器を手に列を作る人々などが描かれ、ガス室で多くの人が殺害されたり、食事がほとんど与えられなかったりした実態を伝えています。
コシチェルニャック氏は、収容所内でナチスの幹部の肖像画などを描かされていましたが、当時、禁止されていた収容所の生活なども隠れて描き、仲間を通じて外に運び出していたということです。
展示されている絵は、作家の野村路子さんがアウシュビッツを取材した際、コシチェルニャック氏の妻から買い取ったもので、終戦から70年のことし、ポーランドに戻すことを計画しています。
野村さんは「収容されていた人々の目線で描かれた絵を、1人でも多くの人に見てもらいたい」と話しています。
この展示会は、日曜を除く来月23日まで東京の早稲田大学で開かれています。
作品には、ガス室に送られる前の表情をなくした子どもたちや、僅かなスープをもらうため食器を手に列を作る人々などが描かれ、ガス室で多くの人が殺害されたり、食事がほとんど与えられなかったりした実態を伝えています。
コシチェルニャック氏は、収容所内でナチスの幹部の肖像画などを描かされていましたが、当時、禁止されていた収容所の生活なども隠れて描き、仲間を通じて外に運び出していたということです。
展示されている絵は、作家の野村路子さんがアウシュビッツを取材した際、コシチェルニャック氏の妻から買い取ったもので、終戦から70年のことし、ポーランドに戻すことを計画しています。
野村さんは「収容されていた人々の目線で描かれた絵を、1人でも多くの人に見てもらいたい」と話しています。
この展示会は、日曜を除く来月23日まで東京の早稲田大学で開かれています。