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独とギリシャの首相が会談 対話で打開を3月24日 8時05分
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資金繰りが厳しさを増すギリシャへの支援について、ドイツとギリシャの首相がベルリンで会談し、支援の前提となっている財政緊縮策などを巡って対話を通じて打開を図る考えを強調しました。
ギリシャのチプラス首相は23日、ことし1月の就任以来初めてベルリンを訪問し、ギリシャに対する最大の支援国であるドイツのメルケル首相と会談しました。
会談後の記者会見で、メルケル首相は「われわれはギリシャ経済が力強さと成長を取り戻し、高い失業率を改善することを望んでいる」と述べ、構造改革や財政再建を継続するよう求めました。
一方、チプラス首相は「過去5年にわたる支援プログラムはギリシャ経済に悪影響をもたらした」と述べ、これまでの緊縮策を批判したうえで、今後、新たな改革を実施する考えを示しました。
EU=ヨーロッパ連合などからの支援の前提となっている緊縮策の内容などを巡って、両首相は、立場の違いを認めつつも対話を通じて打開を図る考えを強調しました。
ギリシャでは、税収の低迷に加え債務の返済期限などが迫るなか資金繰りが厳しさを増しており、このまま金融支援が得られなければ来月上旬にも資金不足に陥るとの報道も出ており、ギリシャの先行きへの懸念は払拭(ふっしょく)されていません。
会談後の記者会見で、メルケル首相は「われわれはギリシャ経済が力強さと成長を取り戻し、高い失業率を改善することを望んでいる」と述べ、構造改革や財政再建を継続するよう求めました。
一方、チプラス首相は「過去5年にわたる支援プログラムはギリシャ経済に悪影響をもたらした」と述べ、これまでの緊縮策を批判したうえで、今後、新たな改革を実施する考えを示しました。
EU=ヨーロッパ連合などからの支援の前提となっている緊縮策の内容などを巡って、両首相は、立場の違いを認めつつも対話を通じて打開を図る考えを強調しました。
ギリシャでは、税収の低迷に加え債務の返済期限などが迫るなか資金繰りが厳しさを増しており、このまま金融支援が得られなければ来月上旬にも資金不足に陥るとの報道も出ており、ギリシャの先行きへの懸念は払拭(ふっしょく)されていません。
ドイツで高まる反ギリシャ感情
ギリシャに対して最大の支援国であるドイツでは、支援の前提となっている財政緊縮策の実施に消極的なギリシャ政府に対する不信感や反発が広がっています。
ドイツの公共放送「ZDF」が今月13日に発表した世論調査で、「ギリシャはユーロ圏に残るべきか」という問いに対して「残るべきだ」と答えた人は40%にとどまり、「残るべきではない」と答えた人は52%に上りました。
ギリシャのユーロ圏の離脱を容認する意見が広がっている背景には、ギリシャが離脱してもスペインやイタリアなど同じように財政難に陥っているヨーロッパの国々に離脱の動きが波及する可能性は低いとの見方がドイツ国内で強まっていることがあるとみられます。
さらに、「ギリシャ政府はヨーロッパの国々と真剣に向き合っているか」という問いに対しては、およそ80%が「向き合っていない」と回答しました。
その大きな要因としては、具体的な構造改革案を示せていないギリシャ政府への不満が高まっていることがあります。
さらに今、特に強い批判の対象になっているのが、ギリシャのバルファキス財務相です。
財務相になる前のおととし、クロアチアで行った講演を撮影したとされる動画の中でバルファキス氏は、債務危機が明るみになった当時のギリシャ政権がEUなどからの支援を受け入れたのは間違いだったと指摘しています。
そのうえで、「ギリシャは債務不履行を宣言すべきだった。ドイツに対して『あとは自分たちで解決しろ』と言うべきだった」と責任を放棄するような発言をし、中指を立てる様子が映し出されています。
バルファキス氏は、動画は加工されたものだと主張していますが、ドイツの一部のメディアは、動画は本物だとして連日批判を展開し、ギリシャ批判に拍車をかけています。
ドイツの公共放送「ZDF」が今月13日に発表した世論調査で、「ギリシャはユーロ圏に残るべきか」という問いに対して「残るべきだ」と答えた人は40%にとどまり、「残るべきではない」と答えた人は52%に上りました。
ギリシャのユーロ圏の離脱を容認する意見が広がっている背景には、ギリシャが離脱してもスペインやイタリアなど同じように財政難に陥っているヨーロッパの国々に離脱の動きが波及する可能性は低いとの見方がドイツ国内で強まっていることがあるとみられます。
さらに、「ギリシャ政府はヨーロッパの国々と真剣に向き合っているか」という問いに対しては、およそ80%が「向き合っていない」と回答しました。
その大きな要因としては、具体的な構造改革案を示せていないギリシャ政府への不満が高まっていることがあります。
さらに今、特に強い批判の対象になっているのが、ギリシャのバルファキス財務相です。
財務相になる前のおととし、クロアチアで行った講演を撮影したとされる動画の中でバルファキス氏は、債務危機が明るみになった当時のギリシャ政権がEUなどからの支援を受け入れたのは間違いだったと指摘しています。
そのうえで、「ギリシャは債務不履行を宣言すべきだった。ドイツに対して『あとは自分たちで解決しろ』と言うべきだった」と責任を放棄するような発言をし、中指を立てる様子が映し出されています。
バルファキス氏は、動画は加工されたものだと主張していますが、ドイツの一部のメディアは、動画は本物だとして連日批判を展開し、ギリシャ批判に拍車をかけています。