弘前市を舞台にした同市在住の漫画家石塚千尋さん作のコミック「ふらいんぐうぃっち」(講談社)の舞台巡りを観光コンテンツとして捉えた新たな試みが始まる。ファンが漫画やアニメの舞台となった場所を巡る“聖地巡礼”が全国的なブームとなる中、弘前フィルムコミッション実行委員会(白戸大吾委員長)は作品に登場する場所や風景を紹介するマップの作成や舞台巡りを紹介するスマートフォン(スマホ)アプリに登録。本格的な聖地巡礼事業は本県で初となる。
 1万部制作した舞台巡りのマップ「チトナビ」は、舞台となった市内や弘前公園内のマップに合わせ漫画に登場した一こまや表紙などを掲載市立観光館まちなか情報センター観光案内所市りんご公園に設置する。
 JR弘前駅中央口への歓迎看板や弘前公園などへの記念撮影用看板の設置、ガイドひろさき2015への掲載など受け入れ態勢も整備し、今後は着地型旅行商品として舞台巡りのツアー企画や大都市圏へのプロモーションも図っていく。
 チトナビ制作を担当した同委員会事務局担当の石場隆之さんは「色合いや紹介コメントなど随所にこだわった舞台巡りを通じ弘前の新たな楽しみ方を展開できれば」とし白戸委員長は「現在、日本では年間100万人以上の聖地巡礼者がおり、舞台巡りの需要は増えている。話題性もあり、次の弘前の観光コンテンツになり得る素材だと考えている」と期待を寄せる。
 スマホアプリ「舞台めぐり」のアドレスはhttp://www.butaimeguri.com
 【写真説明】舞台巡りを促すマップ「チトナビ」の制作を手掛けた石場さん。マップとポスターを手に「新たな視点から弘前を巡り歩いてほしい」とPRする

※詳しくは本紙紙面をご覧ください。