内海の負傷で不安の残っていた先発陣だったが、期待の孝行息子の登場。原監督は「何カ月間の中で勝ち抜いた形でマウンドに上がった。良い選手が入ってくれた」と大きな信頼を寄せた。
「次も投げさせてもらえるなら、しっかりと自分らしいピッチングをしたいと思います」と壇上で笑みが弾けた高木勇。リーグ4連覇を目指す巨人の救世主だ。 (谷川直之)
高木勇についてDeNA・中畑監督の話「社会人の経験があり、1年生とは思ってはいなかった。思い切りがよく勇気があるマウンドだね」
DeNA・梶谷の話「まとまっているなという印象。打席ごとに球種も異なっていた」
プロ初登板初勝利の高木勇に巨人・斎藤投手コーチの話「期待に応えてくれた。本人も自信になったと思う」
データBOX
◎…巨人の新人・高木勇がプロ初登板を白星で飾った。2リーグ制となった1950年以降、巨人の新人が開幕カードで白星を挙げたのは、57年の藤田元司(救援、国鉄2回戦)、60年の堀本律雄と青木宥明(ともに先発、国鉄2、3回戦=ダブルヘッダー)、69年の吉村典男(救援、アトムズ3回戦)、2001年の三浦貴(救援、阪神3回戦)、06年の福田聡志(救援、横浜3回戦)に次ぐ9年ぶり7人目で、先発勝利となると60年の堀本と青木以来55年ぶり3人目。
◎…巨人の新人で初登板初勝利は05年5月1日の野間口貴彦(完投、広島戦)以来10年ぶり12人目。
高木 勇人(たかぎ・はやと)
1989(平成元)年7月13日生まれ、25歳。三重・津市出身。小学4年で野球を始め、中学時代まで軟式。海星高では甲子園出場なし。三菱重工名古屋で7年間プレーし、2015年ドラフト3位で巨人入団。1メートル78、88キロ。右投げ右打ち。独身。年俸1200万円。背番号54。
(紙面から)