前記事:宇宙の創造…ひも理論…432Hz…528Hz…ライアー…:数々のシンクロの中で、この世の存在は「音そのもの」であるかもしれないことに確信を持てそうな春の夜(1) 2015年03月22日
432ヘルツと440ヘルツの音の水の振動の紋様の違い
・Collective Evolution
身体の大半が「水」である人間への音の影響
最近ご紹介する機会の多い『ウォーター・サウンド・イメージ』と関連しまして、非常に興味深いというか、興味を湧かせてくれる動画を見つけました。オリジナルは十数分あるものですので、そこから 30秒ほど抜粋してご紹介しますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
いわゆる「グラス・ハープ」と呼ばれている、水を入れたグラスで音を鳴らす方法での演奏シーンです。グラス・ハープそのものは、特別珍しいものではないですが、「そのグラスの水の中で何が起きているか」までは考えたことはありませんでした。
大変に美しい音色ですが、実はこれは、どうやら「水に音が与える影響」」についての講演会的な会場での演奏のようなんです。
オリジナルは YouTube にありまして、動画のタイトルは、ドイツ語で Wasserklangbilder とあり、これは英語にしますと「ウォーター・サウンド・イメージ」となります。
どうやら最近は、下のように「グラスの中の波形やウォーター・デザイン」を、グラス・ハープの演奏と同時に映しだして演奏するというようなこともよくおこなわれているようです。
・stadtgmuend
下の写真はあくまで例えで、実際のグラス・ハープのものではないですが、上のような美しいグラス・ハープの音色が鳴るグラスの中の水は、それぞれが独自の紋様を作り出しているということなんです。つまり、この演奏法は、「様々な音」だけではなく、「様々な形(世界)」も水の中に作られているということが非常に興味深かったのでした。
さらに、違う動画でもとても注目するものがありました。
水への振動の音の高さを変化させながら、その場合の紋様の変化を短く紹介している動画でした。
その動画の途中で、以下のような「変化の状態」があったのです。
・Alexander Lauterwasser Water Sound Images
「ひゃあ、なんかが出来そうになってる」
と、窓を開けて大声で叫びました(キ・・・)。まあ、それはウソですが、この「何かが造り出されている感」というのは、いろいろなものを彷彿とさせるものきがあります。
細胞分裂 … 受胎 … 恒星の誕生 … などのこの世のいろいろな「創世」が思い浮かびます。
『ウォーター・サウンド・イメージ』の著者アレキサンダー・ラウターヴァッサーさんは、ドイツの方なんですが、そのせいもあるのかどうか、ドイツ語でアップされている動画が多く、ドイツでは、それなりに数多く認識されているということなのかもしれませんね。
最近は他にも写真なども含めて、いろいろと「水の形に変化が起きて、何かの形ができていく様子」などを見まして、その中には、キレイな形を描くものもあれば、グチャグチャな感じの「カオスな形」(崩壊したような感じの模様を描く)というようになっていくものもあります。
ですので、「美しい形が作られていく音」があると共に、
「形を崩壊させる音」も存在する
ようです。
形を崩壊させるのですから、人間の体(細胞等)も崩壊させ得ると思います。
そして、そういうものを見ていると、
創造するのも、創造された形を元のカオスにまで破壊させるのも、どちらも音なのかもしれない。
と思ったりもしますが、しかし、「この世の創造」というような大きな話はともかくとしても、「人間の体は基本的に水で作られているようなもの」ということを思い出します。
そして、上の様々な紋様は、すべて水にうつったものです。
ですので、このような「音からの影響」は、人体も直接的に受けていると考えてもいいかと思います。
つまり、
私たちは、常に体全体に音の振動と、その音の周波数の影響を受けている。
ということです。
この人体と水の関係ですけど、「若ければ若いほど体内の水分が多い」です。
これに関しては、人の体は何%の水で出来ている?というページによりますと、
人間の体は約60%は水でできています。 ちなみに胎児は体重の約90%、赤ちゃんはは約75%、子供は約70%、成人では約60%、老人では50%と年齢によって分かれます。
と、お腹の中の赤ちゃんは「 90パーセントが水分」だそうです。つまり、赤ちゃんはほぼ全身に音の影響を受けやすく、そして、多分は(まだ成長の途中なので)、大人と比べて、かなりストレートにその影響を体に具体的に受けやすいものだということが言えるかもしれません。
現代の赤ちゃんは、過去記事、
・胎内で200種類以上の汚染物質に包まれながら成長して生まれてくる赤ちゃんたちのサバイバル…
2015年02月01日
にありますように、胎内においても、化学物質などにより、かなり過酷な環境にあることがわかりつつありますけれど、ここに加えて、「音」もかなり重要であるという感覚があります。
とはいえ、胎内に関していえば、お母さんのお腹の中の音というのは、お母さんの心臓音や体内の臓器の様々な音なども加わっていて、基本的には「ノイズ」ですので、外から良い音や音楽を流したところで、中の赤ちゃんに伝わるのかどうかは不明ですが、さきほどの写真のように、
「音が形を作っていく」
ということは事実といえそうでして、つまり、胎内の赤ちゃんは、脳や内臓や免疫系などに関しても「作られていく過程」にあるわけですから、ちょっと意識しても良い部分なのかもしれません。
まあ、できるだけ良い音(ただし、良い音が何なのかは正確にはわかりません)の環境を心がけるのも悪いことではないかなとも思います。
よく胎教とか、胎教用音楽とか育児用音楽とかありますけれど、それらに意味があるかどうかということ以前の問題として、後述しますが、「現在はどんな素晴らしいようにきこえる曲でも、ほぼすべて基本音が 440Hz となっているので、結局は大した良くはない」ということにもなりそうです。
まあ、胎内にいる時はともかく、少なくとも、生まれた直後には、もう外の世界で音を聴き始めるのですから、「生まれたばかりの頃の音環境」というのは大事なのかもしれません。
(こういうこともっと早く知っておけばよかったなあ)
手近なところでは、YouTube などでもたくさん聴ける先日ご紹介できました「 432Hz = A (ラの音)」として調弦するライアーという楽器の音楽はいいと思います。
ライアーの音色
・リラ・コスモスさんの演奏する「風の谷のナウシカ」
シュタイナーが警告していた「 432Hz ではない基本音調は悪魔的社会へと導く」こと
先ほども書きましたが、現実的には、現代の社会では、「 432Hz を基本とした音調を持つ音楽をいつでもどこでも聴き続けることは大変に難しい」という事実があります。
それは、現在、ほぼすべての音楽の楽器においての調律は「 440Hz = A (ラの音)」となっているからです。
冒頭に「432Hz と 440Hz」のウォーター・サウンド・イメージを載せましたけれど、写真右側のあまりきれいではない紋様を描くほうが 440Hz です。
440Hz より 432Hz の方が良いという概念は、知識としては、よく記されているものを見ます。
たとえば、Collective Evolution という海外サイトの 2013年12月21日の記事は、「音楽を 432Hz に変換すべき確かな理由がある」というタイトルで、ここには、ルドルフ・シュタイナーの
「 A=432hz に基づいた音楽は、霊的自由へ人々をいざなうでしょう。人間の内耳は A=432hz に基づき構築されているのです」
という言葉が紹介されていたり、あるいは「 432Hz の音楽家」として知られる、ブライアン・T・コリンズ( Brian T Collins )の言葉、
私自身の観察から、A=432hz の倍音のいくつかは、ソリトン波(伝播している孤立波の形状、速度などが不変であるパルス状の波動)の一部の自然のパターンの共鳴と合わせて一列に並ぶように見える。
というような、ちょっと難解な言葉なども載せられていたり、さらに、記事には、
432Hzは、数学的に宇宙のパターンと一致していると言われている。最近の研究では、432hz を基本音としたチューニングが、光、時間、空間、物質、生物の磁気や DNA配列、そして意識の特質を統一することを明らかにした。
という記述までもがあります。
まあ、さすがにここまでくると、ちょっと怪しげですが( DNA 配列と意識の統一が研究や実験で証明されるとは考えにくいですので)、しかし、どこまで研究が進んでいるかとは別としても、やっぱり「良さげ」な感じはしますが、実際のところはどうなのか。
ところで、さきほど、シュタイナーの言葉を載せましたが、シュタイナーは、この「基本調律」については、もっと厳しい言葉を記していたそうです。 THE IMPORTANCE OF 432HZ MUSIC ( 432Hz 音楽の重要性)というサイトに、以下の記述があります。
ちなみに、原文では、C=128hz とありますが、これは A(ラ)=432hz でのC(ド)のことですので、ここでは、A=432hz と記します。
432Hz に関して、比較的有名なことだが、ルドルフ・シュタイナーが 100年以上前に、以下のような警告を発していたことが知られている。
「音楽において、 A=432hz 以外を使うことは、『ルシファーの夜明け』と『アフリマン』の貪欲なパワーを西側にもたらす可能性がある」とし、シュタイナーは、432Hz は、キリストの意識と天使の太陽のエネルギーと関係することに言及している。
A=440Hz と A =432Hz の違いは、毎秒たった 8周波の小さな違いでしかない。
しかし、その違いは人間の意識の経験の中で、知覚の差として現れ、私たちは「存在」という概念を共有できるのだ。
これも何だか難しいですが、シュタイナーの言う「ルシファー」はキリスト教の悪魔、「アフリマン」はゾロアスター教の悪魔です。
ルシファー - Wikipedia
ルシファーは、明けの明星を指すラテン語であり、光をもたらす者という意味をもつ悪魔・堕天使の名である。正統キリスト教において、堕天使の長であるサタンの別名であり、魔王サタンの堕落前の天使としての呼称である。
アンラ・マンユ
アンラ・マンユ、またはアフリマンは、ゾロアスター教に登場する悪神。
シュタイナーに言わせれば、現在の 432Hz が基本ではない音調は、「それら悪魔のパワーが増す社会となる」というように、100年以上前に警告していたようです。
どうやら・・・そのシュタイナーの警告は実現しているのかもしれませんが。
「 432Hz と 440Hz の比較」を体感してみました
というわけで、理屈ではいろいろと言われているものですが、実際にその音を聴き比べててみてどうなのか。
440Hz と 432Hz は、音の差だけでいえば、わずかです。
432Hz の方がやや低いですが、完全に別々に聞かされた場合、音に詳しい方以外は、どちらがどちらだか聴いてもわからない程度の差だと思います。
それについて、ギターの調律のAを 440Hz と 432Hz にして、比較している動画がありますが、これを見た(聴いた)時には本当にやや驚きました。体感でわかるのです。
オリジナルは、
440 hz vs. 432 hz - my guitar experiment
という動画ですが、一部だけでもぜひ聴き比べていただきたいですので、数十秒抜粋してみました。
本当に一瞬で気づくほどの差を多分、体感できると思います。
440Hz と 432Hz の差(アコースティックギター)
どうでしょうか。
体感の違いを感じられたでしょうか。
もちろん、人によって違うと思いますけれど、私の場合は、
・432 Hz の音が鳴った途端、体の緊張が解かれる感覚になる
・440 Hz では、一瞬小さなリキみのような緊張が走る
というのを一瞬で感じました。
何度聴いても、そのようになります。
いろいろと先に知識などを持って聴いているせいで、「構えて聴いているからかな」とも思いましたが、何度聴いても、そのようになりますので、体感への影響は多少なりともあると確信を持てます。
ただ、この違いを体感して思ったんですが、
仮に現在の世界の基準調律音が 432Hz だった場合、ロック音楽は生まれなかったかもしれない。
という思いにも駆られます。
ロックにも様々ありますけれど、その基本は「緊張」と「攻撃」を軸にした音楽で、上で体感できるような「 432Hz =リラックス」的な基本音とその倍数音が主体だった場合、パンクやハードロックなどの音楽は生まれにくかったように思います。
実際、ロックの発展の歴史と「 440Hz の採用の歴史」は、わりとリンクしていることがわかります。
その歴史に関しては、基準周波数A=440Hz って何?というサイトによりますと、432Hz は、19世紀にヴェルディが提言して、イタリア政府が公式に採用したところから始まったようです。
基準周波数Aが 432Hz から 440Hz へと移行した歴史
1884年 432Hz イタリア政府によって制定
1925年 440Hz アメリカ政府と団体によって制定
1939年 440Hz ロンドン国際会議によって制定
432Hz を葬ったのはアメリカ政府だったようです。
そして、その後、1953年に ISO (国際標準化機構)によって、440Hz が国際基準値として決められ、ここにおいて、すべての国の基本調律は 440Hz となりました。
ロック音楽が本格化したのは、ロックンロールがポピュラーとなった 1950年代からです。
こちらもまたアメリカで始まりました。
もう少し正確に書けば、「ロック時代」という概念は、一般的な見解では、1954年に発売されたビル・ヘイリーという人の「ロック・アラウンド・ザ・クロック」がビルボードチャートで1位を記録した時から始まるとされていますので、1953年の 440Hz が国際基準値とされた直後から、ロック時代が始まったといえそうです。
ビル・ヘイリー / ロック・アラウンド・ザ・クロック( 1954年)
その後、世界全体として「ロック時代」に突入していきます。
まあ、私なんかもずっとロックを聴いていたわけですけど、ロックの種類もいろいろとありますが、基本的には確かに攻撃性の強い音楽ですので、若者も攻撃的になりやすくなる面は非常にあります。
ヘヴィメタル系の「悪魔的サイド」を売りにした中でのロックスターに、オジー・オズボーンという人がいますが、彼は昔、テレビで、
「音楽は暴力を助長しない。攻撃性を高めるものだ。そのふたつはまったく違う。良いことを教えよう。攻撃性こそ成功の鍵だ。それが、アメリカ流ってやつさ」
というようなことを言っていますが、440Hz 、ロック、攻撃性こそ成功の鍵、というのは、現代の「アメリカ的社会」を象徴することで、このアメリカ的社会が、日本も含めた多くの社会構造となっているという面はあるかと思います。
そりゃまあ、世の中も荒れますよ。
ロック音楽には、シュタイナーが警告していた「悪魔の世界」と近い性質を持つ要素が含まれていることは、若い時代からロックにどっぷりと浸かっていた私から見ると、それは否定できません。
それにしても、今回の記事を書いている途中で何度も「なるほどねえ」と頷いていました。
たかが基本調律と思っていましたけれど、今書きましたロックのことにしましても、いろいろなことの間の説明がつくのです。いろいろと世の中の仕組みは、いろいろとあるのですねえ。
432という数字のこと
他にも 432Hz というより「 432 という数字」について、興味深いことがあるのですが、今回は映像とか画像とか、いろいろ作業で時間がかかってしまいまして、時間がなくなってしまいました。
METATRONIC METALOGUE というブログの「432について(2)…随所に見られる432の倍数」という記事に参考になることが書かれていますので、そちらをご参考いただければと思います。
その記事から少し抜粋しますと、
432という数は単に60倍しただけで25920と惑星歳差運動周期の年数になる。この432という数やその倍数は、天文学、神聖幾何学、聖書やバガバッド・ギータなどの謎多き作品や、ピラミッドその他の古代の聖地がある多くの地域の正確な経度と緯度などと驚くほど関わりがあることは事実である。
グラハム・ハンコックは『神々の指紋』の中で、宇宙規模の大変動について全ての知識を網羅して語られているという古代中国の伝承書物の数が432巻であると語っている。
10800連、40音節からなるインドの聖典リグベーダの全音節数は432000音節だ。北欧神話に出てくるヴァルハラの戦士の数は43200である。
太陽が歳差運動により60度(黄道の星座2つ分)移動するのに必要な年数は4320年である。マヤの12トゥン=3/5カトゥンは4320日(木星の公転周期にも近似)であり、そのまた10倍の43200日は6カトゥンである。エジプトにあるギザの大ピラミッドは地球の北半球の1/43200の縮図になっている。
他にも、この数に関してのいろいろなこと、中には「不思議」とさえ感じることも含めて、書かれてあります。
何かこう 432 という数字は、予想以上に非常に大きな意味を持つもののようですが、壮大な話のほうはともかく、現実生活の中に 432Hz を基本音とした音楽をどのように取り込んでいくかということも「一種のサバイバル」として必要な時期に来ているのかもしれません。
そして、このことは未来の生活に向けて重要な要素を含んでいることかもしれないです。