<<拡散希望>>
神奈川県川崎市にある日本映画大学。日本で唯一の映画単科大学を謳っているが、その実態は教育機関と呼ぶには余りにもレベルが低く、悪質な物でした。実際に学生という立場からその内情を体験した筆者が、事実を基にこの大学へ入学してはいけない理由を記述していきます。
日本映画大学への進学を考えている方、また他の芸術系大学への進学を検討している方、そういった方を友人・知人に持つ方、少しでも多くの方の参考になれば幸いです。
理由その1
・文部科学省の調査による「教育水準の低い大学253校」に選ばれる。さらにその中でもレベルの低い31校のうちの一つとして、是正意見を出される。
(※参考資料・文部科学省公式サイト。アクセス先のページ下部のPDFファイル、No.115をご覧ください) http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ninka/1355057.htm
これをご覧になればお分かりになると思います。大学の体質がおかしい、レベルが低いと感じているのは内部の学生だけではありません。外部の調査によっても問題が炙りだされています。そしてこの資料などに載っているのは氷山の一角。質が低いだけの組織ならばこの大学以外にも沢山あるでしょうが、それ以上にこの日本映画大学の中身は悪質なのです。その点については後程記述します。
理由その2
・少子化の時代、苦しい経営状況
ここの学費は初年度だけで200万円弱。他の私立映像系大学と比べてもかなり高いです。この点にも「無知な若者から出来るだけ金をむしり取ってやろう」という魂胆が透けて見えます。そして開校から一貫して入学者数も減り続けていますので、経営状況が芳しくないというのも事実なのです(実際、匿名希望の大学関係者から同様の情報提供を受けました)。最近では危機感からか大学側もネットを利用した広報活動などに力を入れていますが、一方的な情報だけで組織の内側を把握した気になってはいけません。このサイトの文章のように、表立って出てこないような情報も含めて検討していただきたいと思います。進学先選びとは、一度きりの人生のその中でもさらに貴重な若い時期を左右する重大な事柄なのです。
理由その3
・貧弱すぎる設備、機材
私がこの大学に入ってまず驚いたのが機材の貧弱さです。映画の単科大学を謳っておきながら、殆どの機材が何十年も前から使い古されている様なボロボロの物でした。実際、映像系の大学や専門学校では実習用に揃えている機材の数や型番を公開している所が多数存在しています。しかし日本映画大学はそれをしていません。都合の悪い物は全部隠せばいいという事なのでしょう。他と比べて高額な学費は、一体何に使っているのでしょうか?
そして設備も酷い物です。新百合キャンパスは専門学校時代からの使い廻しです。建築されてから約30年経過しており、至る所が老朽化しています。
白山キャンパスに至っては元々が廃校になった小学校の校舎を再利用しただけの物なので、芸術系大学として必要な機能を満たしていません。スタジオも小さい物が申し訳程度に一つあるだけ。受験を考えている皆さんには、是非ともパンフレットの写真だけで判断するのではなく、他の名のある芸大等にもオープンキャンパスで足を運んで頂きたいです。そして比較してください。そうすればここに書いてある事が事実だと分かると思います。
理由その4
・傲慢でレベルの低い『自称一流』の講師たち
この大学のパンフレットや説明会などでは、やたら講師たちの事を「一流」「プロフェッショナル」などと持ち上げています。これは考えるまでも無く明らかなウソです。
この業界で一流といえば、常に第一線で作品を作り続けている人の事を言います。
それに比べてこの大学の講師は酷い物です。凡作を一本しか撮った事のない自称映画監督、生産的な実績を何一つ持たない自称評論家…。殆どの人間が本業だけでは食っていけず、金の為に仕方なく講師をしているような状況です。
早稲田大学政治経済学部の教職をセクハラでクビになった高橋世織のような人間が学部長というポストに就いていることからも講師陣のレベルの低さが分かると思います(その件は当時の週刊新潮にも載りました)。彼の授業もどこかの本から持ってきた知識を切り貼りしただけの、気取った退屈なものでした。一体どのような経緯で初代学部長という重要なポジションに就任したのでしょうか?甚だ疑問です。
そして大学内で幅を利かせる教授、緒方明も酷いものです。この男は自分の立場を利用して生徒に対しセクハラ・パワハラを平然と行う人間のクズです。彼の映画監督としての実力が知りたい方は、代表作「死刑台のエレベーター(2010年)」をご覧になればよく分かると思います。本当にスバラシイ映画です(笑)。この大学の講師陣のレベルを知る上でも良い参考資料になると思います。
さらにここに名前を挙げている人間以外にも、生徒に対し暴力を振るう講師の存在を実際に確認しました。
理由その5
・「学生の未来なんかどうでもいい」ズサンすぎる就職支援
この大学のホームページ・パンフレットをご覧になった方なら分かると思います。
この日本映画大学、多くの大学や専門学校が公表している生徒の就職率を一切明らかにしていません。それもそのはずです、そんな事をしてしまってはズサンな就職支援がバレてしまいますから。関係者は「この業界の雇用は不安定な物」などと言い訳をするかもしれませんが、同じ映像系の大学・専門学校でもちゃんと就職率を公開している所は存在します。実際にこの大学の学生から、実習と並行して就職活動をしていただけで職員からネチネチと嫌味を言われたという話も聞きました。学生の未来を何だと思っているのでしょうか?
よくこの大学は「フリーター・ニート養成機関」と揶揄されていますが、本当にその通りだと思います。受験生の親族の皆さん、このような所へ大事な御子息を入学させる事ができますか?
理由その6
・学生(及び講師)の個性を抑圧する、芸術大学としてあってはならない体制
この大学の卒業制作や実習の作品をご覧になった事はあるでしょうか?
どれも保守的で、新鮮味のない退屈なものばかりです。しかしそれは学生の所為ばかりではありません。この大学全体に、個性や斬新さを抑え込む古い価値観がこびりついているからです。もはや日本映画大学は、完全に時代に取り残されています。
この大学の理念に「自由・個性を尊重する」といった文言がありますが、これは完全なる嘘です。学生の本当に創りたいものなど創らせてもらえません、絶対に。
さらに調べてみると、この大学では以前講師に就任予定だった評論家に「自分の思想や政治的立場を一切持ち込まない」という旨の誓約書を無理やり書かせようとして就任を拒否された挙句、逆に公開質問状を送られるという騒動も起こしています(この件に関するネットニュースや質問状は検索すれば出てきます)。しかし複数の有名大学への調査ではそのような誓約書を強制する所など一つもありませんでした。東京芸術大学映像研究科の教授も「表現の自由への侵害に繋がりかねない。何かの間違いではないか」とコメントをしています。
生徒だけではなく講師までその個性・思想を抑圧する大学の体質。このような所から真に斬新なものが生まれる事はないと確信できます。もはやこの大学の上層部は、若者から金を巻き上げて毎年ノルマ通りに最低限の授業をする事しか頭にないのでしょう。
・最後に
充実した設備と歴史を持つ日大芸術学部。山下敦弘監督や近藤龍人カメラマンなど近年の日本映画の中核を担う人材を輩出している大阪芸術大学。魅力的な講師陣が揃い、商業映画の制作プロジェクトも精力的に行うENBUゼミナール…。他にも映画・映像が学べる場所は日本に沢山あります。しかし、この質が低く、何より悪質な日本映画大学にだけは絶対に入ってはいけません。貴重なお金と時間を無駄にしたくなければ。
私がこのような文書を書いた理由はただ一つ。才能溢れる若者の、希望に満ちた人生がこれ以上食い潰されるのが我慢できなかったからです。
最後にこの文章をここまで読んで頂けた方へ。twitter、Facebook、ブログ、口コミ…方法は何でも構いません。どうかこのサイトのURLまたは本文をコピーして広めてください。このような悪質な大学の実態を多くの人に知ってもらう事は、日本の芸術系教育の見直し・レベル向上に繋がります。そしてそれは長い目で見れば、映画だけでなく様々なジャンルの文化の発展にも繋がりうるのです。