第87回選抜高校野球大会が開幕し、出場32校が熱戦を繰り広げる中、インターネット上では21世紀枠について、今回も「もういらない」と不要論が浮上した。選ばれた各校の戦いぶりには好意的だが、枠自体については「どうせボロ負け」などと否定的な言葉の大合唱。「有力OBがいるんだろ」といった見方もあり、選抜基準への不満が根底にあるようだ。
今回の不要論は、21世紀枠で53年ぶりに大会出場した桐蔭(和歌山)が発端だった。7−11で今治西(愛媛)に敗れた初戦に対する評価は上々で、ツイッターでは「21世紀枠やのに結構打つな〜」「実力差もあったと思うし、健闘」などと選手の頑張りにエールが相次いだが、出場までの経過は批判にさらされた。
桐蔭は昨年8、9月の県下新人戦で4強に入ったものの、秋季県大会ではシード権を得て挑んだ初戦で敗れ、「秋の県大会0勝でセンバツ出場という珍しい事態」とスポーツ紙に評された。
これを引用する形で、ネット上では「こんな枠いらんだろ」と疑問の声が浮上。巨大掲示板には「こんなのが出られるなら、もう選抜自体いらねーわ」「0勝でも出られるんならいっそのことラグビー部とかサッカー部も出しちゃえ」「21世紀枠なんかやめろよ。東北各県に復興枠をやれ」などと辛辣(しんらつ)な言葉が並んだ。
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