モーションデザインの今を知る体験型企画「動きのカガク展」21_21で6月から

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画像: 21_21 DESIGN SIGHT

 ものづくりの楽しさを感じ、科学技術の発展とデザインの関係を改めて考える展覧会「動きのカガク展」が、21_21 DESIGN SIGHTで開催される。世界的に知られるメディアアーティストのジモウンやニルズ・フェルカーによる日本初公開の作品をはじめ、クワクボリョウタの大規模な「LOST」シリーズの新作、ユークリッドは脳と体を結びつける新感覚の体験型作品を発表。新進気鋭の若手作家や学生、企業とのコラボレーションによる多彩な"動く"作品も紹介する。会期は6月19日〜9月27日。

 「動きのカガク展」は、展覧会ディレクターに企業CMや大河ドラマのオープニング映像で国内外から注目を集める菱川勢一を迎えて、モーション・デザインの技術をはじめとする"動き"がもたらす表現力に触れ、観察し、その構造を理解し体験することを目的に開催。ジモウンは作品内に入ることができる体験型作品、ニルズ・フェルカーは潮の動きに合わせるようプログラミングされたポンプを使い、波のように伸縮し呼吸するような優雅な動きを見せる作品を展示。佐藤雅彦とユーフラテスによる「ISSEY MIYAKE A-POC INSIDE」では、認知科学の知見を基盤とし、黒地に白い点や文字だけの構成で生き生きとした動きを表現するほか、菱川率いるドローイングアンドマニュアルは各作品の動きの原理をひもとくアニメーションを制作し、来場者と動きの仕組みを"カガク"する。

 同展のディレクターを務める菱川勢一は1969年東京生まれ。レコード会社ソニー・ミュージックエンタテインメントを経てソニーの広告宣伝部に出向し、その後は海外音楽チャンネル番組やハリウッド映画予告編の制作、テレビCMやミュージックビデオの映像監督、企業ブランディングやウェブサイトのアートディレクター、ファッションやイベントなどの舞台監督を歴任し、ニューヨークADC賞やロンドン国際広告賞など多数の受賞歴を持つ。2011年に監督を務めたNTTドコモのCM「森の木琴」はカンヌライオンズで三冠を受賞。現在はクリエイティブディレクターや映像作家、写真家、武蔵野美術大学教授と多岐にわたり活躍している。

■参加作家
 アトリエオモヤ/鈴木太朗/生永麻衣+安住仁史/菅野創+やんツー/岸遼/クワクボリョウタ/ジモウン(Zimoun)/パンタグラフ(PANTOGRAPH)/ニルズ・フェルカー(Nils Völker)/沼倉真理/ユークリッド(佐藤雅彦+桐山孝司)

■動きのカガク展
 会期:2015年6月19日(金)〜9月27日(日)
 休館日:火曜日(9月22日は開館)
 開館時間:10:00〜19:00(入場は18:30まで)
 入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
 会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)
 住所:東京都港区赤坂9-7-6
 Tel:03-3475-2121
 公式サイト