編集部注: Kiran DhillonはFindTheBestの上級編集者。大量のデータに挑み興味深い洞察を生み出している。
上院では、H-1Bビザプログラム拡大に関する法的議論が熱を帯びている。H-1Bビザは、外国人、特に技術系労働者が米国で合法的に働くことを許可するものだ。現行H1-Bビザプログラム拡大のためのロビー活動で、Google幹部のEric Schmidtは、「われわれは極めて優れた人々をこの国へ連れてきて、彼らに卒業証書を渡した後、どこかわれわれと競合する会社を作る場所へと彼らを追い払っている」と言った。
この議論の渦中にある、Google、Facebook、その他の巨大テクノロジー企業の職は、アメリカ人にとっても外国人にとっても著しく実入りが良い。
外国人雇用証明室(OFLC)の記録を分析した結果、巨大IT企業5社 ー Amazon、Apple、Facebook、Google、およびMicrosoft ー によるH-1B申請者の中央値給与は優に10万ドルを越え、さらに上昇を続けている。
Facebookは、2015年現在(上記5社の中で)H-1Bビザ保有者にとってもっとも実入りの良い会社で、全職種の中央値給与は13万5000ドルである。しかし、会社、職種ごとにはどうなのだろうか。
上記5社のH-1B申請者の中でもっとも一般的な職種を調べたところ、各社に共通する5つのキャリアパスが見つかった。ソフトウェアエンジニア、システムソフトウェアエンジニア、ファイナンシャルアナリスト、コンピュータシステムアナリスト、およびマーケティングマネージャーが、H-1Bビザ申請者の大半を占めた。
ソフトウェアエンジニアの給与は全体トレンドをよく表しており、Facebookが最高の中央値給与を払い、Amazonは最低だった。
ファイナンシャルアナリストでは、5つの職種の中で最大の外れ値を示し、FacebookのH-1B中央値給与は、次点(Microsoft)より46%も高かった。
一方、コンピュータシステムアナリストの中央値給与の幅はずっと狭く、もっとも気前のいい会社(Google)ともっとも締り屋の会社(Amazon)の差は2万3100ドルだった。コンピュータシステムアナリスト職は、Facebookの外国人労働者給与がワースト2に入った唯一の職種である点も注目される。
外国人システムソフトウェアエンジニアはMicrosoftを避けた方がいいかもしれない。ここでは2番目に大きい外れ値が見つかった。MicrsofotのH-1B中央値給与8万2828ドルは、次に給与の低い会社(Amazon)より27%も少ない。
マーケティングマネージャーに関してもMicrosoftは最下位だったが、ここでの差はコンピュータシステムアナリストほど極端ではない。Microsoftの中央値給与はAmazonおよびAppleより10%低いだけだ。
では、これらの会社は、他社のH-1B従業員と比べてどうなのだろうか?
2014年の給与分布によると、この5社はもっとも高給を払う集団に含まれてはいるが、最高というわけではない。昨年約7000人のH-1B申請者が、2万ドル以上の給与を提示された。
全米の企業におけるH-1B給与分布を次に示す。
注記:本稿の全データはH-1Bビザ労働条件申請書(LCA)の中間値給与データに基づいている。これは実際に認可されたH-1Bビザのデータとは異なる。申請が認可された後、企業は自社の申請者らを抽選にかけることができる。認可されたH-1Bビザに関する統計データはOFLCから得ることができない。
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