ヤマト運輸が、3月31日(火)の受け付け分をもって「クロネコメール便」を廃止します。これにより、ネット上では同等の内容で利用できる代替サービスを探す動きが見られました。「信書」と呼ばれるいわゆる手紙類は一部を除いて封入できないものの、日本郵便や佐川急便ではクロネコメール便と同じく安価で利用できるサービスを提供しています。
■ クリックポスト
日本郵便が提供する「クリックポスト」は、自分で印字した専用ラベルを荷物に貼って送るサービスです。配達できるのは、長辺34cm以下・短辺25cm以下・厚さ3cm以下・重量1kg以内の荷物。料金は全国一律164円です。日曜日・祝日も配達します。
専用サイトにアクセスして利用登録の申し込みとYahoo!ウォレットによる決済手続きを行い、自身でA4サイズの宛名ラベルを印字し、荷物に貼り付けて郵便ポストまたは郵便窓口へ。配達先の郵便受けにそのまま投函される仕組みです。切手を貼る必要はありません。配達状況の確認も可能です。
■ ゆうメール
日本郵便の「ゆうメール」では、3辺の合計が1.7m以内・重量3kg以内の荷物が送れます。外装の見やすい所に「ゆうメール」と分かりやすく記載しておけば、郵便ポストからも投函できます。ただし内容物が分かるように、封筒または袋の一部を開く、包装の外部に無色透明の部分を設ける、内容品の見本を郵便局に提出するといった対処が必要です。
- 料金(税込)
- 150g以内:180円
- 250g以内:215円
- 500g以内:300円
- 1kg以内:350円
- 2kg以内:460円
- 3kg以内:610円
速達や書留にも対応しています。その場合は、上記の運賃にそれぞれの料金が加わります。サイトで荷物の個数や重さ、オプションサービスの料金を計算できます。
■ 飛脚メール便
▽ 飛脚メール便|サービス一覧|佐川急便株式会社<SGホールディングスグループ>
佐川急便では、2種類のメール便サービスを用意。特に受領印を必要としない荷物を1冊から受け付けています。「飛脚メール便」では、3辺が合計70cm以内・重量1kg以内の雑誌やカタログなどを配達。一部地域を除き3~4日で郵便受けに直接投函します。配達状況は、バーコードによる貨物追跡で確認できます。ただしWeb上では確認できないため、最寄りの営業所まで問い合わせる必要があります。
- 料金(税込)
- 300g以内:165円
- 600g以内:216円
- 1kg以内 :319円
▽ 飛脚ゆうメール便|サービス一覧|佐川急便株式会社<SGホールディングスグループ>
「飛脚ゆうメール便」は、縦34cm×横25cm×高さ3.5cm・重量3kg以内の荷物が対象です。佐川急便が差出人となって郵便局から発送し、郵便局の配達員が配達します。雑誌やカタログなどのほか、電磁的記録媒体(CD・DVDなど)の封入が可能です。 郵便局へ差し出した後、5日程度以内で郵便受けに投函します。配達状況の確認はできません。
- 料金(税込)
- 200g以内:113円
- 500g以内:165円
- 1kg以内:293円
- 2kg以内:324円
- 3kg以内:448円
■ レターパック
日本郵便のレターパックは、クリックポストやゆうメールとは違って信書も送れるのが特徴です。専用の封筒が必要で、郵便窓口または郵便切手類販売所で購入できます。「レターパックライト」と「レターパックプラス」の2種類があります。
レターパックライトは、A4サイズ・重量4kg以内・厚さ3cm以内まで送ることができます。料金は全国一律360円。配達状況を確認できる追跡サービスに対応しています。郵便ポストに投函可能で、郵便受けに直接届きます。レターパックプラスは、A4サイズ・重量4kg以内であれば、厚さが3cmを超えても利用できます。料金は全国一律510円で、追跡サービスにも対応。対面で配達され、受け取り時に受領印を押すか署名をします。
(※料金はすべて2015年3月現在)
Title Photo by kenji ross
記事への反応(ブックマークコメント)