図書館本

ニセ科学の一分野としてのニセ医学。
厄介なのは、病気の時は誰もが不安や心配になり、正常な判断が出来ない場合がある。
藁にもすがりたい気持ちで治療や薬品に身をゆだねる。
そこにつけ込むニセ医学ビジネスが沢山存在することが分かる。
EMやサプリ系以外にもこんなにあるんだと驚いた。

騙されたまま、幸せに死んで行くのなら、宗教として良いかもしれませんが
死ぬ直前になって騙されたと認識しても既に遅い。

ニセ医学の共通点はデータの元になる出典が示されず、1次情報が曖昧。そして当然科学論文として
世の中に出ていない。(学会発表はあったりしますが)

さらに問題なのは、医師や有名人?がニセ医学に加担している場合があること。

医学も科学も万能ではない、しかし医学も科学も積み重なの中で進歩して来たのである。

ワクチン接種をしない、抗がん剤治療をしない、化学薬品を使わない、それは個人の自由であって良いと思う。
しかし、嘘のデータやデマで金儲けとしてのニセ科学(医学)が存在することは社会問題である。

もちろん、無駄な抗生剤投与(ウイルス性感冒等に)の問題にも著者は言及している。
また、ゼロリスクは存在しないのだから、正しい情報、データからベネフィットと副作用等のマイナス部分を吟味してニセ医学に騙されないようにしたい。

備忘録メモ
船瀬俊介「抗ガン剤で殺される」のウソ
安保徹(痛み止め不要論)
新谷弘実(牛乳有害説)
武田邦彦(早死にしたくなければ、タバコはやめない方が良い)

ワクチン全無用論
ステロイド悪人説
日本人は薬漬けのウソ
ホメオパシー
ホルミンス効果
NAET
オーリングテスト
血液型ダイエット
米のとぎ汁乳酸菌
酵素問題
水での治療問題(波動、特別な水等々)