トップ > 岐阜 > 3月30日の記事一覧 > 記事
岐阜岐阜市立図書館本館、57年の歴史に幕 蔵書の1冊引き継ぐ
岐阜市八ツ寺町の市立図書館本館が二十九日閉館し、館内で式典が行われた。五十七年の歴史に幕を閉じ、七月に別の場所に誕生する市立中央図書館に役目を譲る。式典では現館長の石原徹也さん(54)が、開館当初からの蔵書の一冊を、新図書館の館長に就く吉成信夫さん(58)に手渡した。 現在の図書館本館は、大垣市の実業家矢橋亮吉氏(一八九八〜一九九二年)が土地や書籍を寄付し、一九五八年に完成した。式典で手渡されたのは、当時、寄付された「平家物語」の和装本で、亮吉氏の孫にあたる矢橋修太郎さん(68)も招かれた。 今の図書館の役割は終わるものの、新図書館の蔵書数は現在の二十万冊から九十万冊に増えることから、修太郎さんは「小さな種が大きく実り、祖父も大変喜んでいると思う」とあいさつした。 新図書館の館長になる吉成さんは「司書、市民と一緒に新しい価値観をつくりだす場にしていきたい」と意気込みを述べた。 今の図書館は老朽化が進み、書庫も足りなかった。一部の古い書籍は破棄を余儀なくされていたという。建物は今後、市の公文書を保管する書庫などとして活用する。 新図書館は七月十八日、司町の複合文化施設「ぎふメディアコスモス」内にオープンする。床面積は今の建物の五倍にあたる九千四百平方メートル。 (宮崎正嗣) PR情報
');
}
// -->
|
|
Search | 検索