4月16日スタートのドラマ「アイムホーム」(テレビ朝日系)に主演するSMAP・木村拓哉(42)が必死だ。自ら選択した初のテレ朝の連ドラ主演。木曜夜9時は、同局の中でも高視聴率枠だ。当然ながら過去のヒットドラマとの比較は避けられないが、4月クールのドラマには、闘わなければいけない強敵がいる。堺雅人(41)主演の「Dr.倫太郎」(日本テレビ系)がそれ。時間枠は違えど、いやでも応でも視聴率争いに注目が集まる。キムタクにとっては、まさに“絶対負けられない闘い”なのだ。
キムタクにとっては初のテレ朝での連ドラ主演だ。
「昨年、フジテレビで『HERO』をやりましたから、順番でいけば今年はTBSでやるはずだった。それをテレ朝でやると言いだしたのは木村さん本人だそうです。昨年、2夜連続ドラマの『宮本武蔵』でテレ朝のスタッフと仕事をした際、仕事がやりやすかった、楽しかったということがあったようです。今までにない環境という刺激もあって、テレ朝を選んだそうです」とはある制作会社関係者。
一昨年の秋クールはTBS系「安堂ロイド」に主演したキムタク。同局とフジのドラマで交互に主演してきたことから、今回のテレ朝選択が話題を呼んだ。最近のテレ朝は、米倉涼子(39)主演の「ドクターX」、沢村一樹(47)主演の「DOCTORS」、水谷豊(62)主演の「相棒」と、安定したヒットシリーズを連発している。
「ヒットを生み出せる態勢が良い環境を生んでいるのは間違いない。そんな雰囲気に木村さんも引かれたのでしょう」と同関係者は続ける。
ただキムタクの入る枠は、ヒット枠の木曜9時で通称「もくく」。「ドクターX」「DOCTORS」と高視聴率を連発した時間帯だ。当然、次のキムタクにもプレッシャーは相当かかっていた。
「百戦錬磨の木村さんですが、今回はそういった報道を気にしてかクランクイン直前に家族でハワイ旅行へ出かけました」とある芸能プロ関係者。雑音を封印し、気分転換をして勝負に臨むというのだ。しかも、ハワイでのリフレッシュを終えて帰国したキムタクは臨戦態勢に入っていた。
「打ち合わせでは木村さん自ら番組宣伝の話を切り出してきたそうです。テレ朝としては木村さんの上手な扱い方が分からなかっただけにホッと胸をなでおろしています」(同関係者)
これまでのキムタクは「番宣をしないで視聴率を取るのが美学」と言わんばかりの行動パターンだった。それだけに、自ら「番宣をやる」と言いだすとは周囲が驚くのも当然だ。裏を返せば「ドクターX」などのヒット作に負けていられないという思いがあってのことだろう。ただ、それ以上の相手がいる。堺だ。
同じ4月クールには今やキムタクに代わって“新視聴率男”として君臨する堺主演の日テレ系ドラマ「Dr.倫太郎」がスタートする。放送時間枠は水曜夜10時で、キムタクとバッティングすることはないのだが、視聴率の比較は必ずされるはず。過去にTBS系ドラマ「南極大陸」(2011年)では主役と脇役の関係だっただけに“俳優・木村”にとって堺との一騎打ちは“絶対負けられない闘い”のはず。
「木村さんは日テレに出入りする制作スタッフや懇意にしているテレビ記者などに談笑しながら『Dr.倫太郎』の話を聞いています。おまけに番宣もヤル気満々ですからね。やはり木村さんも堺さんが一番のライバルと思っているんでしょう」(前出の関係者)
新旧視聴率男同士の熱い闘いの火ぶたが、いよいよ切られる。
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