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なぜですか?TBSラジオ「こども電話相談室」51年の歴史に幕

 TBSラジオ「全国こども電話相談室・リアル!」が29日に最終回を迎え51年の歴史に幕を閉じた。この日の放送は「特集!こどもたちは今」として、これまでにいじめの相談、両親の離婚など家族の悩みが多かったことなどを紹介。前身の「こども電話相談室」が08年に現在の番組名に変わってからパーソナリティーを務める「レモンさん」こと山本シュウ(50)は「一人一人が相談室になり悩みを聞いてあげられる、格好いい大人になっていきましょう」と呼び掛けた。悩み相談を受け付ける番組のメールアドレスは終了後も残すという。

 番組は1964年7月にスタート。生放送で、小中学生からの電話での質問に専門家が答えるスタイルだった。最初の質問は高度経済成長を象徴するように「工場の煙は、黒や黄色などいろいろな色があるのはなぜですか?」だった。子供たちの率直な疑問に、教育評論家で僧侶の無着成恭さんや放送タレントの永六輔らが回答。リクルート事件の際には「政治家の秘書ってどんな仕事?」など、時代の変化に応じてさまざまな質問が寄せられていた。

 インターネットで容易に知識が得られる時代背景を受け、08年には子供たちの悩みなどを聞く収録番組に。相談はメール、はがき、留守番電話で受け付けていた。

 終了の理由についてTBSラジオは「現代の小中学生は電話で相談するよりも、パソコンやスマートフォンで調べることに慣れている。いったん看板を下ろし、親子で聴ける番組を模索することにした」としている。

[ 2015年3月30日 05:30 ]

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