現役医師20人に聞いた「患者には出すけど、医者が飲まないクスリ」糖尿病 高血圧 花粉症 インフルエンザ完全保存版一覧表
現代ビジネス 3月21日(土)17時1分配信
いまや950万人もの患者がいると言われる糖尿病。最新の医学をもってしても根治することはなく、発症すれば一生クスリを飲み続けなければいけない病気だ。次々と新薬が開発されているが、その作用や副作用にもさまざまなものがある。
長年、糖尿病を患っているという千葉県の総合病院院長はこう話す。
「これまで数々の糖尿病薬を飲んできましたが、止めたクスリも多いですね。たとえばグリベンクラミド。これはすい臓を刺激してインスリン分泌を促す作用があり、すぐに効果が出るのですが、飲み続けるとすい臓が疲れてきて効かなくなるんです。実際、血糖値が下がらなくなってきたので飲むのを止めました」
木更津東邦病院(千葉・木更津)内科医の藤井昭夫医師も、このクスリはとくに危険だという。
「低血糖を起こしやすいんです。最近は、高血糖よりも低血糖による症状のほうが怖いと言われています。意識を失って昏睡状態になったり、心血管系の病気を引き起こしたりして、寿命を縮めるリスクもある。自分では飲みたくないですね」
脂っこいものを食べると胃がもたれる―そんな経験がある人も多いだろう。病院へ行くと、胃炎や胃潰瘍と診断され、クスリを処方されることが多いが、胃薬には、こんな裏話もある。前出の金城医師が言う。
「胃もたれを訴えて病院へ行くと、『胃酸過多』と診断されて胃酸の分泌を抑えるクスリ(エソメプラゾールなど)を処方されることが多いですが、じつはこれは大きな間違いなんです。
胃の調子が悪いという日本人の約7割は、胃酸分泌不全と言われています。胃酸の分泌は20代をピークに減少していく。40代以上で感じる胃もたれの多くは、胃酸の出すぎではなくて胃酸が少なくて消化ができていないことが原因。そこに胃酸の分泌を抑えるクスリを飲んでしまっては悪化する一方です」
医師の中でも、この事実を知らない人が多く、真逆の作用を及ぼすクスリを処方していることがよくあるのだ。
「認知症の進行を止める」という触れ込みで'99年に発売され、注目を集めたドネぺジルについて、関東医療クリニック(埼玉・川口)院長の松本光正医師はこんな厳しい意見を言う。
「認知症がクスリで治るわけがありません。クスリの効能を見ても、『認知症に効く』とは一言も書かれていない。ただ儲かるから医者が使っているだけなのです」
このクスリを効果がないからとの理由で「飲まないクスリ」に挙げる医師は多かった。
読み込み中…