台湾HTCと米ゲームメーカーValveが共同開発中のVR(仮想現実)HMD(ヘッドマウントディスプレイ)「HTC Vive」の開発キットは無料で提供される──。Valveの広報担当者がそう語ったと、米Ars Technicaが3月28日(現地時間)に報じた。
Valveのマーケティング担当副社長、ダグ・ロンバルディ氏はArs Technicaに対し、開発者版キットは「少なくとも最初の段階では無料になる」と語った。「詳細は、間もなく開設する興味のある開発者向けのサインアップページで説明する」という。“間もなく”がいつなのかは不明だ。
ValveのViveのページでは、開発者キットの提供は“今春”公開となっている。
Viveは、HTCが3月にMWC 2015で発表したValveのVR技術「SteamVR」を搭載するVR HMD。SteamVRのベースステーションと無線接続し、ゲームコントローラーを使ってVRコンテンツを楽しめる。一般向けの発売は年内の予定だ。
HTCの開発者向けページでは、開発者版は今春に“選ばれた”開発者に提供するとなっており、サインアップした開発者全員が無料で獲得できるわけではなさそうだ。
やはり年内に一般向けに発売されるとみられる米Facebook傘下のOculus VRのHMD「Oculus Rift」の開発者キットは350ドルで販売されている。
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