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<詐欺被害者>「おびき寄せ」で受け取りの男逮捕 北海道警

毎日新聞 3月30日(月)0時38分配信

 北海道警函館中央署は29日、北海道北斗市の70代の無職女性から現金500万円をだまし取ろうとしたとして、千葉県流山市野々下3の塗装業、江森郁雄容疑者(35)を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕したと発表した。女性は東日本大震災の被災者支援名目などで別の男らに5250万円をだまし取られており、被害相談をした同署の指示でだまされたふりをし、金を受け取りに現れた江森容疑者を同署員が取り押さえた。

 容疑は、28日午前10時5分ごろ、北斗市の女性宅で、住宅関連会社の会員権を売る名目で金を詐取しようとしたとしている。

 同署によると、女性に1月下旬、住宅関連会社を名乗る男から「会員権購入の権利が当たった」と電話があり、その後、ボランティア団体を名乗る男から「福島県の仮設住宅入居者が新住宅に移れる権利なので、名義を譲ってほしい」と持ちかけられた。さらに住宅関連会社の男から「名義貸しは違法。会員権を買えば問題は解消できる」と言われ、3月18日までに7回にわたって自宅で5250万円をだまし取られていた。

 江森容疑者は「いつか捕まる気がしていた」と供述しているといい、同署は5250万円の詐欺事件にも関与していないか調べている。【鈴木勝一】

最終更新:3月30日(月)2時30分

毎日新聞