昆虫3D映画:「虫嫌いでも興味湧く映像に」撮影終了

毎日新聞 2015年03月29日 23時03分

 長崎県平戸市在住の世界的な昆虫写真家、栗林慧(さとし)さん(75)が1年かけて手がけてきた昆虫の3D映画「アリのままでいたい」(東映)の撮影が29日、クランクアップした。市内の撮影現場で記者会見した栗林さんは「虫が嫌いな人が見ても興味や驚きを持ってもらえるような映像を作った」と語った。映画は約80分で、7月11日に公開予定。全国150〜200の映画館で上映される。

 森の代表のカブトムシ、草間の昆虫の代表であるオオカマキリが主役となり、ゾウムシやアリ、スズメバチなど約50種類が脇役として登場する。昨年3月から本格的に撮影を開始した。ドイツ製の医療用内視鏡を栗林さんが独自に改良した高画質の特殊カメラは昆虫と4センチの距離から撮影可能で、迫力が伝わる映像ができたという。栗林さんは「虫が必死に生きているのが伝われば」と話した。【井上和也】

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