ノースキル学生がブラック企業に内定するのは合理的

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ノースキルの文系学生がブラック企業にしか内定できないと嘆きますが、これは当たり前です。市場原理からして正しい。

ノースキル学生は、まったく取り柄がないのではなく、アピールポイントがあるのです。

こういうアピールです。

・スキルはありませんが、なんでも言われたことはやります。

・内定をいただけるなら、一生懸命働きます。御社のビジョンに感動しました。

・メンタル、体力面では問題がございません。残業も覚悟はできてます。

というアピールだ。

スキルや経験面でなんのアピールポイントも無いのだから、アピールするのは、健康な肉体、従順であること、社畜をいとわないこと、言われたことは疑問を抱かず行うこと、といったことである。

高収益の一流企業は、こういうアピールポイントには反応しないが、なかには、こういうアピールを高く評価する企業も存在する。というか、そういう学生だけを採用したい。

そのニーズとは、

・疑問をいだかず、ただ言われたことを忠実に、一生懸命やってほしい (なので新卒がベスト)

・簡単な仕事なので、たいしたスキルは要らない。 (なのでノースキル新卒でOK)

・健康な肉体で、残業を厭わず、擦り切れるまで働いてほしい。メンヘラはダメ。(なので新卒が好ましい)

・給与はなるべく払いたくない。安い労働力であればOK。 (なので、新卒がベスト)

・社員の将来は保証したくないので、3年くらいは働いてくれて、3年たったら辞める人がいい。 (なので新卒こそふさわしい)

こういう人材だけが欲しいと思うビジネスは、みなさんが思うよりもたくさんあるのが世の中の真実です。社長と幹部だけ数人が40代くらいで、あとは全員新卒みたいな企業ってよくあるでしょ。

そういう企業にとっては、さきほどの学生のようなアピールポイントの人材はまさに喉から手がでるほどほしいのです。

かくして、市場原理は、両者を忠実にマッチングします。

これは、市場原理で、正しくマッチングがおこなわれた結果であって、就活市場がわるいのでも、企業がわるいのでもなく、学生のアピールポイントと企業のニーズが、完璧に一致した、見事な結果であるわけです。

このことを、みなさんちゃんと認識しなくてはいけません。

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