インターネットをどこでも使えることは私たちにとっては当たり前のことですが、世界では違います。都市部から離れた農村や山岳部など、未だ整備の行き届いていない地域が世界の中では数多くあるんです。
しかし、どこでもネットが使える時代というのもそう遠くはないのかも知れません。Googleは数ヶ月以内に通信キャリアになることを明らかにし、バルーンとドローンを使用した新しいWi-Fiのプロジェクト「Project Loon」を発表しました。
このプロジェクトは、数千個の気球を高度20kmに及ぶ成層圏付近まで浮かべることで、海や砂漠など、これまでインターネットの利用が難しかった地域でもWi-Fi接続を利用可能にしようというもの。ひとつの気球でカバーできるエリアは直径約40km、ユーザー数にして数百人分にもなるそうです。
通常のモバイルネットワークでは、ユーザーは基地局の電波をつかんでネットワーク接続を行いますが、「Project Loon」では、空を漂う気球側が移動し、ユーザーが接続するルーターを切り替えていきます。
ニュージーランドでは、すでに実験が開始されており、気球を使ったネットワークを使用している人も存在しています。ソーラーパネルが設置された気球は、24時間フルで動作することが可能。
全世界でインターネットが使えるという壮大なGoogleのプロジェクト。大きな社会貢献にもなるため、今後の展開に世界中の期待が高まっているようですね。
Top photo by The West Studio/ Reference: Project Loon