中国の程永華駐日大使は２５日、国会内で開かれた日中友好議員連盟（会長・高村正彦自民党副総裁）の総会に出席し、北京で９月３日に予定される「抗日戦勝７０年式典」について「亡くなった人々をしのび、平和を大切にし、未来を切り開くためのものだ」と強調。「日本国内の一部には、中国が歴史問題を利用して日本をたたくという声があるが、特定の国が対象ではない」と打ち消した。

　また、今年が戦後７０年に当たることについて「日本にとってチャンスだ。真に歴史を直視して、過去の戦争に対する反省を示し、引き続き平和な発展の道を堅持するように希望する」と述べ、安倍晋三首相が夏にも発表する「戦後７０年談話」をけん制した。

　程大使の議連出席は約２年ぶり。【宮島寛】