駐日中国大使:「国際社会も関心」 70年談話でけん制
毎日新聞 2015年03月27日 20時23分(最終更新 03月27日 22時24分)
中国の程永華駐日大使は27日、東京都内で記者会見した。安倍晋三首相が今夏にも発表する「戦後70年談話」について、過去の植民地支配と侵略を認めた「村山富市首相談話」(1995年)を挙げ「政府を代表して発表したメッセージだ。今までの約束としてしっかり守るよう希望する」と要求。「かつての戦争被害国である中国、他のアジアの国々、国際社会も関心を持って見ている」とけん制した。
一方で、中国政府が9月3日に開催する「抗日戦争勝利70年」の式典については「歴史をしっかりと覚え、戦争で亡くなった人々をしのび、平和を大切に未来を切り開く目的だ。今日の日本、日本国民に対するものではなく、現在の中日関係と直接関係したものでもない」と理解を求めた。安倍首相を式典に招待したかどうかについては「外交ルートを通じ、第二次世界大戦の参加国、アジアの国々、その他地域の国のリーダー、関係機関に招請の意向を伝えた」と述べるにとどめた。【鈴木美穂】