福島原発事故:中間貯蔵、双葉でも汚染土の搬入開始

毎日新聞 2015年03月25日 19時47分(最終更新 03月25日 19時51分)

中間貯蔵施設予定地へ運ばれる汚染土などが入ったバッグを確認する作業員=福島県双葉町で2015年3月25日午後1時40分、小出洋平撮影
中間貯蔵施設予定地へ運ばれる汚染土などが入ったバッグを確認する作業員=福島県双葉町で2015年3月25日午後1時40分、小出洋平撮影
中間貯蔵施設予定地の保管場に搬入される汚染土などが入ったバッグ(上)=福島県双葉町で2015年3月25日午後2時5分、小出洋平撮影
中間貯蔵施設予定地の保管場に搬入される汚染土などが入ったバッグ(上)=福島県双葉町で2015年3月25日午後2時5分、小出洋平撮影

 東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土などを最長30年間保管する中間貯蔵施設(福島県双葉町、大熊町)を巡り、環境省は25日、双葉町側でも汚染土の搬入を始めた。大熊町側では13日から搬入されているが、双葉町の伊沢史朗町長が彼岸(18〜24日)の墓参りに配慮するよう要請していた。

 双葉町ではこの日、1袋当たり1立方メートルを詰め込んだフレコンバッグ800袋がある町内の仮置き場から12袋を搬出。10トントラック2台で約3.2キロ離れた中間貯蔵施設の建設予定地内の一時保管場所に運んだ。

 搬入開始について、伊沢町長は「県内の環境回復と復興のために前進したと受け止めている一方で、(汚染土を)受け入れる地域が背負うことになる重荷を考えると複雑な心境だ」とのコメントを出した。

 環境省は最初の1年間で仮置き場がある県内43市町村から計4万3000立方メートルを運び出す予定。【宮崎稔樹】

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