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 三菱電機の液晶テレビで29日午前、テレビの視聴中に電源が切れる不具合が全国規模で起きた。同社によると、放送波を使って送るテレビのソフトウェアの更新情報が原因で誤作動が起きたという。同日午後に障害は解消したが、視聴者からの問い合わせで、同社の相談窓口は一時つながりにくくなったという。

 障害が起きたのは、同社の液晶テレビ「REAL(リアル)」で、2010年以降に製造した最大約162万台。29日午前0時ごろから、電源を入れると数分後に切れ、その後、電源が入ったり、切れたりする状態が繰り返された。

 地上デジタルテレビ(地デジ)は、電機メーカーなどが放送波を使ってテレビのソフトウェアの情報を最新のものに更新している。同社によると、午前0時ごろに配信された同社以外の機器向けの更新情報が、何らかの原因で同社のテレビが誤作動を起こすきっかけになった。正午ごろに、原因とみられる更新情報の配信を止めたところ、障害は解消した。

 誤作動の具体的な原因はわかっておらず、調査を続ける。同社は「お客様にご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません」(広報部)とコメントしている。(南日慶子)