大阪府教委:陰山英男委員長が辞職
毎日新聞 2015年03月27日 11時42分
大阪府教委の陰山英男委員長(57)は27日の教育委員会議で、3月末での教育委員の辞職を申し出て、同意された。松井一郎知事も同意する見通し。パワーハラスメント問題で今月12日に辞職した中原徹前教育長(44)に続き、府教委トップ2人が退くが、来月からは地方教育行政法の改正に伴い、向井正博・府教委理事(60)が教育委員長と教育長を統合した「新教育長」に就任する。
陰山氏は、橋下徹・大阪市長が知事時代の2008年10月、教育委員に起用。12年4月から教育委員長を務めたが、中原前教育長のパワハラ問題の調査などを巡り、橋下市長らと対立を深め、今月13日、辞職を表明した。
この日の会議では、大阪市教委と他市町村教委で異なる中学3年の内申点のつけ方について、向井理事が府内統一の基準を設ける考えを明らかにした。会議後、陰山氏は記者団に「入試がコロコロ変わって申し訳ない。(今後は)安定した教育行政を期待したい」と語った。【大久保昂】