イギリスが中国と仲良くしているので、アメリカが驚いているという風刺画
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引用:http://www.chinadaily.com.cn/opinion/cartoon/img/attachement/jpg/site1/20150317/a41f72773d1b1671b4c60b.JPG


中国がアジア投資銀行をエサに日米支配の切り崩しに掛かって
います。

既に40カ国が参加表明していて、もっと増える。

中国がお金を出して途上国を開発する分は中国が主導できる。

しかし中国が出したお金を、気前良く欧州や各国にばら撒く
など在り得ない。

どう考えてもイギリスやフランスに特別な旨みがない。
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参加国が中国からお金を貰える?

中国が創設するアジアインフラ投資銀行への参加国が40カ国
を上回りさらに増加する見通しになっている。

当初は中国の周辺国だけだったが、15年3月にイギリスが
参加表明すると、雪崩を打ったように続けて表明した。

フランス、ドイツなどの欧州に加えてオーストラリアなどの
太平洋地域、さらに南米のブラジル、ロシアも参加する
可能性が高い。

アメリカは自身が主導するIMFと世界銀行の権益が相対的
に弱まるとして反対している。

日本も『アジア開発銀行』という独自の国際機関を持っている
ので静観する構え。

ここで『アジア開発銀行』に少し触れると、米国と日本が
16%ずつ出資しているが、総裁など主要役員は日本人であり
日本が主導している。

アジアインフラ投資銀行(AIIB)は言ってみれば中国版
アジア開発銀行だが、その仕組みは全く違う。

アジア開発銀行は日本が主導しているとは言っても、出資比率
はたったの16%で、米国や欧州に配慮している。

対してAIIBは中国の出資比率が50%であり、中国独裁
である。

各国が受注できる仕事量は結局、出資金の比率によると思われ、
イギリスなどが参加して、どんな利益を得られるのか不明である。

中国が出資した資金でイギリスに仕事を発注する事はあるかも
知れないが、結局は自分の出資金額が自分の受注額になる。

日本のODAみたいなもので、日本が独自に支援したお金を
他国に回す事は無い。

これが正にIMFとアジア開発銀行が嫌われる理由でもある。

イギリス、フランス、ドイツは拠出金が少ないので、受注額
も少なく、不満に思っている。

中国のAIIBも、中国が出した資金を他国に回すなど絶対
になく、いざ始まれば参加国は大きな失望を味わうだろう。



AIIBの正体

アジアインフラ投資銀行(AIIB)では中国が拠出した
多額のお金でイギリスやフランス企業を優遇するだろうか?

間違ってもそういう事は起きないだろう。

1%しか出資しない国は結局1%の仕事しか取れない。

すると参加国はAIIBに、一体何を期待しているのかが
疑問に思える。

「AIIBに参加した国だけを中国投資で優遇する」
もっとはっきり言えば
「AIIBに参加しないなら中国市場から排除する」
と脅しているのではないか。

中国がアジア諸国への投資を支配すると言っても他国の政策
に関与できるわけが無い。

中国は「アジアのインフラ投資84兆円」と吹聴しているが
どうして「中国が支配できる」前提なのかが分からない。

AIIBの正体は「アジア」ではなく「中国投資」です。

中国が外国資本を国内に参入「させてやる」時に法外な条件
を課すのは良く知られている。

例えばコンピュータのプログラムソースを中国に渡す。
設計上の秘密や特許も中国に渡すなどである。

役員の半分は中国人でなければならないとも決められている。
驚く事だが中国国内ではトヨタなど外国企業は一切活動
が出来ない。

自動車を作ったり売っているのは、中国が50%以上保有する
現地法人であってトヨタにはネジ1本の所有権も無い。

AIIBに参加しなければ中国市場から排除される。
逆にAIIBを通さないと、今後中国のインフラ投資には
参加できない。

こういう事だと思われる。

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