【4月発売】磯崎新と藤森照信の茶席建築談義
◆内容紹介
茶席は建築か?
現代建築界を背負う 磯崎新 と 藤森照信 が語り合う
茶と、茶の建築の話。
それは、日本建築の歴史を辿る道行となった
建築界のふたつの「知」と出会える一冊。
日本独特の「茶室」を、日本の建築史の流れの中において定義すると……。
中国と日本の、茶と茶にまつわる空間・思想・人物などについて、
現代建築界の第一人者であり、茶の世界を知りうる二人、
磯崎新と藤森照信が、時代ごとに談義を繰り広げる。
中国(から)寄りのテーマ(栄西、天心らなど)を磯崎氏が、
日本(わ)寄りのテーマ(利休など)を藤森氏が、
時々の茶人、近現代の建築家、寄書(南方録、茶の本など)を
取り上げながら語り合う。
さらには、そのバックにある日本建築史の持論にも言及する。
世界的に傑出して、今なおアクティブな活動を続けている
磯崎氏の推察に対して、建築史のオーソリティーであり、
ユニークな茶室論を展開しつつ、国内外に茶室をはじめ
奇想天外な建築をつくり続けている藤森氏が鋭く応戦する。
本書は、建築を古今東西の歴史のなかで語ることができ、
茶の世界を知りうる二人だからこそ語り合える、
「茶の歴史をめぐる「日本建築」談義」である。
図版を挟み込みながらわかりやすい紙面構成とし、また註釈が併記される。
◇磯崎 新(いそざき あらた) 建築家
1931年大分県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、丹下健三研究室を経て、63年磯崎新アトリエを設立。60年代に大分市を中心とした建築群を設計、90年代には、バルセロナ、オーランド、クラコフ、京都など、今世紀に入り中東、中国、中央アジアといった地域にまで国内外での設計活動を行う傍ら、建築評論をはじめさまざまな領域に対して執筆や発言をしている。またカリフォルニア大学、ハーバード大学などの客員教授を歴任、多くの国際コンペでの審査員も務める。代表作に「旧大分県大分図書館」(1966)「群馬県立近代美術館」(1974)「ロサンゼルス現代美術館」(1986)「なら一〇〇年会館」(1998)「カタール国立コンベンションセンター」(2011)など。著書に『空間へ』(1971)「磯崎新の建築談義 全12巻」(2001-04)、『建築における「日本的なもの」』(2003)、『磯崎新建築論集 全8巻』(2013)など。
◇藤森照信(ふじもりてるのぶ) 建築史家、建築家
1946年、長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は近代建築、都市計画史。東京大学名誉教授。86年、赤瀬川原平、南伸坊らと路上観察学会を結成し、『建築探偵の冒険・東京篇』を刊行(サントリー学芸賞受賞)。91年、〈神長官守矢史料館〉で建築家としてデビュー。97年、「赤瀬川原平邸に示されたゆとりとぬくもりの空間創出」で日本芸術大賞、98年、日本近代の都市・建築史の研究(『明治の東京計画』および『日本の近代建築』)で日本建築学会賞(論文)、2001年、〈熊本県立農業大学校学生寮〉で日本建築学会賞(作品賞)を受賞。2006年、第10回ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展で日本館コミッショナーを務める。
著書に『藤森照信の茶室学』(六耀社)、『建築探偵の冒険・東京篇』(ちくま文庫)、『日本の近代建築』上・下巻(岩波新書)、『藤森照信の原・現代住宅再見』全3巻(TOTO出版)、『人類と建築の歴史』(ちくまプリマー新書)、『藤森照信建築』(TOTO出版)、『建築とは何か』(エクスナレッジ)ほか多数。
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