産経ニュース

総連トップ次男、正恩政権「密使」 本国送金・秘密資金運用も担う

ニュース 国際

記事詳細

更新


総連トップ次男、正恩政権「密使」 本国送金・秘密資金運用も担う

家宅捜索を受けた自宅前で取材に応じる朝鮮総連の許宗萬議長=26日午前11時15分、東京都杉並区

 日朝間の資金運用に触れた文書もあり、正恩政権に上納する秘密資金の運用も担っていた可能性が高い。輸出入禁止で外貨ルートが絶たれる中、関連企業が農水産物の中国産偽装に手を染め始めたとみられ、府警などは組織的な関与について捜査している。

 今回の捜査は、隠された正恩政権-許体制間の指示・報告系統や外貨ルートの遮断につながり、正恩政権に拉致再調査の進展を迫る圧力となる可能性がある。

 朝鮮総連関係者によると、漏洩(ろうえい)すると不都合な資料が多数押収されたことを許指導部は深刻視。「秘密保持に重大な欠陥がある」として昨年9月、関係した事務室を中央本部に移転させたという。朝鮮総連は「産経新聞の取材には応じられない」としている。

このニュースの写真

  • 総連トップ次男、正恩政権「密使」 本国送金・秘密資金運用も担う

関連ニュース

【朝鮮総連トップ宅捜索】長男は“裏”人事、次男は秘密資金運用…北朝鮮模した許氏一家「支配」、捜査が直撃

「ニュース」のランキング