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 北海道函館市の沖合で27日午後、男性4人が乗った作業船「第18明祐(めいゆう)」が転覆した事故で、函館海上保安部が28日早朝に捜索を再開し、午前5時40分ごろ、船内から長崎市の甲板員永田勝行さん(64)を発見し、救助した。永田さんは函館市内の病院に搬送され、命に別条はないという。

 また、同日午前5時20分ごろ、転覆現場から東へ約18キロの函館市釜谷町の海岸で、40~50代とみられる男性が倒れているのが発見され、死亡が確認された。27日午後4時半ごろには、転覆現場付近で50代くらいの男性が発見され、死亡が確認された。海保は、2人は乗組員とみて身元の確認を進めるとともに、行方不明になっている乗組員の捜索を続けている。

 海保によると、永田さんは船前部にある居住スペースで見つかった。発見時に意識はなかったが、搬送後の病院で意識を取り戻したという。前日の捜索時、内部から船体をたたくような音があり、海上保安庁の特殊救難隊が船内を捜索していた。