英RBS:富裕層事業クーツをスイスのUBPに売却で合意
2015/03/27 18:24 JST
(ブルームバーグ):英政府が保有する銀行、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS )は、傘下のプライベートバンク、クーツ・インターナショナルをスイスのユニオン・バンケール・プリベ (UBP)に売却することで合意した。スイスの富裕層向け市場から外資系銀行が撤退する動きが進んでいる。
27日の発表でRBSもUBPも価格は明らかにしていないものの、移行される顧客資産の額に左右されるとみられる。RBSによれば、売却対象はクーツがスイスとモナコ、中東、シンガポール、香港から運営している事業と、約320億スイス・フラン(約3兆9500億円)相当の運用資産。
ここ3年でバンク・オブ・アメリカ(BOA )やモルガン ・スタンレー、ロイズ ・バンキング・グループも世界最大のオフショア金融センターであるスイス市場から撤退している。
発表によれば、RBSはクーツ売却に伴い、のれん代償却などで2億ポンド(約350億円)を1-3月(第1四半期)に費用計上する。売却は10-12月(第4四半期)に完了する見込みだという。
原題:RBS Sells Coutts International to UBP in Latest Swiss Exit (1)(抜粋)
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更新日時: 2015/03/27 18:24 JSTニュース一覧
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