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【芸能・社会】

NEWS加藤シゲアキ 「傘をもたない蟻たちは」6・1発刊

2015年3月25日 紙面から

 ジャニーズ初の小説家、NEWS加藤シゲアキ(27)が6月1日に角川書店から初の短編集「傘をもたない蟻たちは」を出すことが決まった。

 2012年、書き下ろし長編「ピンクとグレー」で作家デビューし、13年に「閃光スクランブル」、14年に「Burn.−バーン−」を発表。物語の舞台にちなんだ「渋谷サーガ」3部作を終え、次に挑んだのが短編と雑誌掲載だった。

 今作に収められるのは雑誌に発表済みの5編と書き下ろしの計6編。恋愛、サラリーマンもの、SFとジャンルはバラバラだが、根底には「痛み」や「生きづらさ」というテーマが流れている。

 「3年間長編を書き続けている間に本の読み方が変わってきて、新しいことに挑戦したいという気持ちも目覚めてきた。手応えはありました。ジャニーズ(の本)だから手が出ないという人にも面白いですよと胸を張って言えます」

 「ジャニーズらしからぬ」(加藤)生々しい性描写にも挑んだ。「今まで過激な描写は控えてきたんですが、それはウソになるし、ちゃんとやっている作家さんに失礼だから、ぼくもやってみよう、と。書いている時は楽しかったです。最初はファンがどう思うか不安でしたが、大丈夫だったので、ためらわずに書きました」。実体験がもと?と勘繰りたくなるが「妄想です!」。

 書き下ろしの「にべもなく、よるべもなく」には、高校生の時に初めて書いた作品が作中小説として登場、9年前の自分との共著を果たした。テーマは同性愛。理解できないものへの嫌悪、恐れなど思春期特有の感情が痛々しく、みずみずしい。

 幅広い層ではなくピンポイントでいいから、深く心に突き刺さるものを目指した今作。作家として一皮むけたようだ。

 「仕事での経験が小説に反映されることもあるし、逆にライブとかで、よりジャニーズらしいことをしたくなる。2人の加藤シゲアキを楽しめて充実しています」

◆小説で学んだこと生かす

 30日から始まるTOKIO国分太一MCのTBS系情報番組「白熱ライブ ビビット」(月−金曜午前8時)に金曜レギュラーとして出演が決まり、「社会から得られることが小説の刺激になると思うし、小説で学んだことも生かしたい」と意気込んでいる。

 局には「作家としてやってきた加藤さんならではのコメントを」とプレッシャー(?)をかけられたそうだ。番組はワイドショー。芸能人の結婚といったニュースに、現役アイドルがどうコメントするのか注目だ。

◆撮影現場で“スベリ”

 「ピンクとグレー」はHey!Say!JUMP中島裕翔(21)主演で映画化され、来年公開される。「女の子が育って嫁に行った感じです」と原作者“先生”は心境を明かす。

 撮影現場に「原作者です!」と乗り込んだが「スベりましたね。普通に気を使われて終わりました」と苦笑。「『ピンクとグレー』のモデルは別にぼくじゃないのに、映像を見ていると中島がちょっと自分に見えるのが面白かった」と感慨深そうに語った。

 

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