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【芸能・社会】

竜党 中村鴈治郎 優勝して!! 4月2日から東京で襲名披露公演

2015年3月26日 紙面から

中日ドラゴンズにエールを送った中村鴈治郎=東京都中央区のホテルで(五十嵐文人撮影)

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 中村翫雀改め四代目中村鴈治郎(56)が、大阪に続き東京の歌舞伎座で襲名披露公演(4月2日〜26日)を行う。歌舞伎界きっての中日ドラゴンズファンでもあり、プロ野球開幕を前に「襲名の年に優勝してくれたらムチャクチャうれしい」と期待を膨らませた。

 開口一番「吉見はどう?」と切り出した鴈治郎。今年のドラゴンズについて「去年よりは数段いい。ピッチャーも駒がそろってきた。打つ方は一、二番がカギ」と鋭く分析。優勝争いのライバルには広島と阪神を挙げ「巨人は大丈夫でしょ」と大胆に予想した。

 鴈治郎が竜党になったきっかけは“鉄腕”稲尾和久さん。父・坂田藤十郎(83)と親交があり、幼少時にはキャッチボールの思い出もある。「名古屋の御園座に初お目見えした当時(1979年)、ドラゴンズの投手コーチだった稲尾さんに連日のように飲食に連れ出され、小松辰雄や鈴木孝政への期待を聞かされた」。稲尾さんが退団した後、82年に小松らの活躍で優勝。「稲尾さんは正しかった。うれしくなって一気にファンになった」という。

 親しくなった選手がトレードで抜けるのが嫌で「選手や監督と会うのは一切やめた。その方がずっとドラゴンズを好きでいられる」と話す。

 襲名披露公演は、歌舞伎座の新開場後初めて。初代鴈治郎が制定した「玩辞楼十二曲」の「河庄」や「吉田屋」などに出演する。「歌舞伎の殿堂で、鴈治郎をこういう役者がやってると知っていただく大きなチャンス」と意気込む。

 中村勘三郎さん、坂東三津五郎さんと同世代の役者が次々と亡くなった。「中村屋の兄さんにはずっとあこがれていた。三津五郎兄さんがボロクソに言ってくれたおかげで今の僕がある。兄さんたちがやったことの穴を埋めていくのが生涯かかってやりたいことの一つ」と決意も示した。(関龍市朗)

 

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