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【芸能・社会】

土屋太鳳 朝ドラ「まれ」ヒロイン まっすぐな女の子

2015年3月27日 紙面から

「まれ」主演に意気込む土屋太鳳=東京・渋谷のNHKで(石井裕之撮影)

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 30日から始まるNHK連続テレビ小説「まれ」のヒロイン希(まれ)を演じる土屋太鳳(20)。昨年の「花子とアン」に吉高由里子演じるヒロインの妹役で出演中、次々作のヒロインを射止めて話題になった。「希ちゃんや登場人物の人生を通じ、(ドラマを見る)人と人の心をつなげていければ」と意気込む。

 「希ちゃんの魅力は、まっすぐ真面目で、でも不器用で一番自分のことをわかっていないけど、人のことは全力で応援するところ。『こんな子いるよね』って、女の子が共感しやすい女の子だなって思う」

 自身も「まっすぐ」という言葉がぴったり。瞳がキラキラ輝いて感情豊か。感動しても悔しくても涙が出るとか。

 ハードスケジュールは「花子とアン」で経験済みだが、セリフ量は圧倒的に多く、「おねえやん…吉高さんたち歴代のヒロインはすごいなって尊敬します」としみじみ。「おねえやんは大変な分、楽しそうだったので、おねえやんにはかなわなくても、私なりに希としてしっかり生きていければ」と力強く語った。

 今でも吉高は「おねえやん」。「花子とアン」の絆は強い。母親役だった室井滋も現場を見に来てくれて、「おかあがいて、常盤貴子さんもいて『どっちがお母さん?』って混乱しました」と笑う。

 どんな役を演じる時でも大切にしている言葉があるそうだ。小学校の修学旅行で沖縄に行き、ひめゆり学徒隊の生存者に「私はあなたに命のバトンを渡した。今度はあなたが渡す番です」と言われた。「私も『まれ』の世界をちゃんと人に渡したい」と話す。

 おっとりしているが体は機敏な体育大生。バスケ、ダンスなど運動全般が得意で、チャームポイントは「筋肉!」と即答した。

 珍しい名前「太鳳」は本名。生まれる前、母が夢の中で赤ちゃんと「2月3日生まれ 女 太凰」と書かれた紙を見たという。「予定日はもっと後で性別もわかっていなかったのに、その通りになったので付けたそうです。『凰』は人名に使えなかったので『鳳』に。『太』って字が入って、ちょっとごついですけど大好きです」

 先月20歳になったが大人の階段はまだ半ば。特に恋愛の経験値が低いそうで、人生の引き出しを増やすことが課題。

 「部活や仕事に必死で不器用だから、『恋愛はしない』って決めた方が楽だけど、人を好きになるとか、自分の心をたくさん知って、演技に生かすことが大事なのかなって。ゆっくりですけど、相手がいるとかは全然ないんですけど、まずは片思いから…って、こんな話をするのも慣れてなくてドキマギしちゃう」と顔を赤らめた。

 ●土屋太鳳(つちや・たお) 1995年2月3日、東京都出身。日本女子体育大学在学中。2005年「スーパー・ヒロイン・オーディション MISS PHOENIX」で審査員特別賞を受賞。08年、「トウキョウソナタ」で映画デビュー、10年、NHK大河ドラマ「龍馬伝」でドラマ初出演。朝ドラ出演は「おひさま」「花子とアン」に続き3作目。

 ◆ストーリー 夜逃げ同然に東京から石川県能登地方の漁村に移住した津村家の長女・希は「地道にコツコツ」がモットーの女の子。父親(大泉洋)は真面目に働くことができないダメ男。母親(常盤貴子)はのんびりしているが大胆さもある一家の大黒柱。夢という言葉が嫌いで堅実第一に生きてきた希だが、さまざまな出会いを通じて、ケーキ職人になるという夢を思い出し、横浜へ旅立つ。

 

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