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【芸能・社会】

藤野涼子 自分の演じ方見つけたい 映画「ソロモンの偽証」インタビュー

2015年3月28日 紙面から

映画「ソロモンの偽証」の見どころをPRする藤野涼子=東京・築地で(石井裕之撮影)

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 直木賞作家の宮部みゆきさんの長編ミステリー小説を映画化した2部作「ソロモンの偽証 後篇・裁判」(成島出監督、4月11日公開)で主演する女優藤野涼子(15)が、本紙のインタビューで作品の見どころなどをPRした。映画初出演で初主演をつとめた藤野だが、女優業の魅力にすっかりハマり「今も早く演技がしたい」と目を輝かせた。

◆ついに真相明らかに

 同作は「前篇・事件」が現在公開中。中学校の同級生の謎の転落死をめぐり、教師や保護者らのさまざまな思惑が絡み合うなか、生徒たちは真実を明らかにするために前代未聞の学校内裁判を開廷する、というストーリー。藤野は劇中では裁判の提案者で、“容疑者”として出廷した生徒を追及する検事役をつとめた。

 後篇のクライマックスの裁判シーンではついに死の真相が明かされる。藤野はそのシーンの撮影を「一番セリフが長かったし複雑。見ためは300人の傍聴人の前で話しているが、心の中では登場人物たちに話しかけなければいけないので難しかった」と振り返った。

 校内裁判の“法廷外”での人間関係もたっぷり描かれている。藤野は見どころを、「この作品は裁判と家族関係が2つの大きなテーマ」とし、「私と同年代には『面白かったね』『楽しかったね』で終わらせるのではなく、学校での周りとの接し方などをよく考えてほしい。大人の方たちには、自分と子どもとの接し方とかを『今のままでいいのか』と考えていただきたい」とそれぞれの世代にアピールした。

 藤野はオーディションで1万人の中から主演に選ばれ役名でデビュー。劇中では初の本格的な演技とは思えないほど豊かな表現力を見せている。しかし、反省点は多かったそうで、「演じていた私が面白かったし作品としては100点満点。でも自分は0点」と厳しすぎる自己採点。その理由を「同じ中学生役でも演技経験のある人は自分の演技の型を見つけている。私は演技ってこういうものだ、ということをつい最近知ったばかりなので、自分の演じ方を見つけていきたい」と話した。

◆来月から高校に入学

 「大作でデビューしたので、プレッシャーは感じている」と言うが、「女優をやって良かったと思っています」とほほ笑んだ。4月からは高校に入学し、学業と女優業を両立させるが、「撮影をしていく時は演技が楽しかった。今も早く演技がしたくてしょうがない」と目を輝かせ次回作を心待ちにしていた。

 <藤野涼子(ふじの・りょうこ)> 2000(平成12)年2月2日、神奈川県生まれ。小学校5年生の時にオーディションを経て現在の所属事務所入り。「ソロモンの偽証」でオーディションを経て主役に抜てきされ役名で女優デビュー。趣味は読書・映画観賞、特技はチアリーディング。

 

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