◇エンゼルス3−2ジャイアンツ
大リーグは21日、オープン戦が各地で行われ、ジャイアンツの青木宣親外野手(33)はエンゼルス戦に1番・指名打者で出場し、5回に中越え三塁打を放つなど5打数2安打で、今オープン戦初の複数安打をマークした。ブルージェイズとマイナー契約の川崎宗則内野手(33)はフィリーズ戦の7回から遊撃の守備に就き、9回の打席は三ゴロだった。レッドソックスの田沢純一投手(28)はマイナー戦に登板し、1イニングを無安打無失点だった。
ジャイアンツの1番打者定着を目指す青木がついにお目覚めだ。プレーボール直後の初球。昨季ア・リーグ最多勝タイ(18勝)のエンゼルス右腕ウィーバーの外角直球を振り抜き、投手の頭上を抜いてセンターへ。オープン戦とはいえ、実に10打席ぶりの安打。
狙い澄ました一打に「ある程度、球筋も分かっていた。初球から振っていくっていうのは最近のテーマの一つでもあった」と納得の表情を浮かべた。
第3打席ではウィーバーのカーブを捉え、風にも乗ってセンターの頭上を越える三塁打。オープン戦初長打、初マルチ安打をともに記録し、「またこれで一歩前に進んだ。最近では一番良かった。いい一日になった」と大きくうなずいた。
この日は指名打者で出場したこともあり、5打席フル出場。「この時期は結果ももちろん欲しいけど、自分の納得のいくプレーが多くあることが一番いい」と青木。内容と結果が伴う打席を徐々に増やし、4月6日の開幕へ向けて上昇カーブを描いていく。 (テンピ穐村賢)
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