則本、真価問われる３年目

　胸が高鳴る。球界を代表するエース対決。楽天の開幕投手を務める則本昂大投手（２４）は２６日、札幌ドームで調整。「過去２年の経験を生かして、どういう投球をできるのか。楽しみです」とシーズン初戦で迎えた大谷との投げ合いに不敵な笑みを浮かべた。

　２リーグ制以降では５８〜６０年の杉浦（南海）以来となる新人から３年連続の大役。「１年目は何も分からずに投げた。昨年は狙って勝たせてもらった」。真価が問われる３年目。自他ともに認めるイヌワシ軍団の大黒柱として、開幕戦のマウンドに立つ。

　相手は大谷。「彼も本当に良い投手。我慢比べになると思う」。投手戦は覚悟の上。それでも、オフから「３・２７」の先発を見据えて準備を進めてきた。試行錯誤はあったが、「どういう結果になっても悔いは残らないようにやってきた」。

　先発日の前にグラブやスパイクなどの道具を磨き上げる儀式は２５日に完了した。「明日（２７日）の自分に期待しています」。そう言うと、顔を上げ、胸を張った。準備万端。幕開けの時が待ち遠しい。　（井上学）