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来春の新卒採用 製造業中心に増加傾向3月22日 16時54分
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来年の春に卒業する大学生と高校生などを対象にした大手企業の採用計画は、円安で業績が好調な製造業を中心に、採用人数を増やす傾向にあり、生産体制の強化や事業の拡大に向けた動きが鮮明になっています。
このうち、トヨタ自動車は、「来年度の採用計画」として、来春の定期採用と期間従業員から正社員への不定期採用を含めて、今年度の実績より500人以上多い2275人を採用することにしています。
また、新日鉄住金は、来年春に採用する人数を、ことしの2倍近い1620人にする計画で、3年前の経営統合以来、最大となる見通しです。
電機業界でも、ソニーが、ことしより130人多い300人、パナソニックが、ことしより100人多い800人とする計画です。
製造業の多くは、リーマンショック以降、新卒者の採用を抑えていましたが、このところの円安で業績が好調なことから、採用人数を増やして、生産体制や新規事業に向けた研究開発部門などを強化するねらいがあります。
「リクルートキャリア就職みらい研究所」の岡崎仁美所長は、「しばらく経済は拡大するだろうということで、新卒の採用を増やしているのではないか。ただ、企業は、質を抜きにして、量を追うことはしないので、売手市場とはいえ、学生にとっては、簡単に就職活動が進むわけではないだろう」と話しています。
一方、流通や食品業界などは、個人消費に、弱さがみられることなどから、来年春に向けた採用人数を、ことし並みとする企業が多くなっています。
大学生などを対象にした会社説明会は、経団連の方針で、これまでよりも3か月遅い、今月1日から解禁となったことから、短期決戦となった就職活動は、今後、激しさを増しそうです。
また、新日鉄住金は、来年春に採用する人数を、ことしの2倍近い1620人にする計画で、3年前の経営統合以来、最大となる見通しです。
電機業界でも、ソニーが、ことしより130人多い300人、パナソニックが、ことしより100人多い800人とする計画です。
製造業の多くは、リーマンショック以降、新卒者の採用を抑えていましたが、このところの円安で業績が好調なことから、採用人数を増やして、生産体制や新規事業に向けた研究開発部門などを強化するねらいがあります。
「リクルートキャリア就職みらい研究所」の岡崎仁美所長は、「しばらく経済は拡大するだろうということで、新卒の採用を増やしているのではないか。ただ、企業は、質を抜きにして、量を追うことはしないので、売手市場とはいえ、学生にとっては、簡単に就職活動が進むわけではないだろう」と話しています。
一方、流通や食品業界などは、個人消費に、弱さがみられることなどから、来年春に向けた採用人数を、ことし並みとする企業が多くなっています。
大学生などを対象にした会社説明会は、経団連の方針で、これまでよりも3か月遅い、今月1日から解禁となったことから、短期決戦となった就職活動は、今後、激しさを増しそうです。