今月26日午後11時55分ごろ、日本の東京都内にある韓国文化院が何者かにより放火される事件が発生した。幸い被害は建物の外壁が焦げ付く程度で済んだが、この事件は日本国内における嫌韓感情が非常に高まっている中、日本国内にある韓国の公館を直接狙ったものという点で軽く見過ごすわけにはいかない。
ここ数年における日本での嫌韓感情の高まりは、韓国人や韓国文化を公然と侮辱し、時には暴力的な行動に出る段階にまで至っている。韓国を露骨に嘲弄する書籍や漫画が書店に数多く並び、数百あるいは数千人規模の集会で太極旗(韓国の国旗)を踏みつけるパフォーマンスまで行われている。また最近は在日韓国人が経営する商店などに乱入し、物理的に営業を妨害するといったケースも決して珍しくない。そのような中、今回の放火事件はまさに病的レベルに達した嫌韓感情の現状をまざまざと見せつけるものだった。
この問題がこれまで以上に深刻に受け取るべき理由は、嫌韓感情が今や日本の活動家だけの次元にとどまらず、一般人の間にまで広まりつつあるからだ。日本の内閣府による調査によると「韓国に対して親近感はない」という回答は2011年には36.7%だったのが、昨年はその2倍近い66.4%に達した。一部の過激な人間が起こす放火事件よりも、このように日本国民全体に広まる感情の方がはるかに深刻な問題だ。
現在の韓日関係は嫌韓感情、嫌日感情の双方ともこれまで以上に高まっており、その結果、破壊的な悪循環から抜け出せなくなる危険性も高くなってきた。またソウルで行われる反日集会が非常に過激で暴力的なものとなることもよくある。日章旗を燃やすパフォーマンスも行われており、5年前には駐韓日本大使にコンクリート片が投げつけられる事件も発生した。このように暴力的な方法で反日感情や日本への怒りを表出してしまえば、例えそれが正当な主張であっても、結果的に日本の過激な勢力と同じレベルに自らを引き下げる自害行為となってしまうのだ。