ワシントン=五十嵐大介
2015年3月28日10時02分
環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉で、ワシントンで開かれていた日米実務者による自動車分野の協議が27日、終わった。森健良・経済外交担当大使は「残された問題の数は明らかに減った」としながらも、「一番難しいところはまだ接点がない」とも話し、来月改めて協議する意向を示した。
森氏は今回、日程を1日延長し、5日間にわたって米通商代表部(USTR)のカトラー次席代表代行と協議した。日米両国は、来月下旬の安倍晋三首相の訪米までに閣僚会合を開き、二国間での合意を目指している。
森氏は「だいぶ近づいてきたが、閣僚会合が開けるまでには行っていない。早期に合意できるよう全力を尽くす」と話した。
米議会では、TPPで合意する際に重要とされる、大統領に貿易交渉を一任する法案の可決の見通しが立っていない。森氏は「議会の動向を注視している」として、早期可決に期待を示した。(ワシントン=五十嵐大介)
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