アッコ「感無量。泣きそう」巨人開幕戦で国歌斉唱
歌手の和田アキ子(64)が27日、巨人の今季開幕戦となるDeNA戦(東京D)の試合前セレモニーで国歌を独唱した。2011年の開幕戦で行う予定だったが、東日本大震災の影響で実現しなかっただけに「元気になってほしいという思いを込めて歌いました。感無量です。泣きそう」と声を震わせた。他にも篠田麻里子(29)やDREAMS COME TRUEらが始球式を行うなど、各地で開幕戦を盛り上げた。
和田の歌声が巨人の3年連続開幕戦勝利を後押しした。襟元にジャイアンツカラーのオレンジをあしらった純白のロングスカート姿で登場。「いつもより緊張の度合いが強かった」と言いながらも、力強く「君が代」を歌い上げた。原監督や阿部ら選手は気持ちを高ぶらせ、白星をもぎ取った。
2011年シーズンの開幕戦(3月25日、対横浜・東京D)で、国歌独唱を務める予定だった。しかし3月11日に東日本大震災が発生。開幕戦は4月に延期され、被災地に配慮して大がかりなセレモニーも開かれなかったことから、大役は実現しなかった。
あれから4年、復興支援を続ける和田に再びオファーが届いた。「場所によって復興が遅れている所もあります。みんなに元気になってほしい、勇気を持ってほしいと歌いました」。さまざまな思いが交錯したのか「感無量です。泣きそう」と声を震わせた。
国歌独唱はサッカーW杯アジア最終予選、競馬のジャパンカップ、プロボクシングの亀田興毅戦などで経験しており、今回で8回目。プロ野球の開幕戦としては99年シーズンの横浜対ヤクルト戦以来、2度目となった。「この3日間、今までで一番練習しました」。この日は昼前に球場入りし、リハーサル。万全の準備を整えた。本番直前は緊張の色が隠せなかったが、野球解説者の佐々木主浩さん(47)やKAT―TUNの亀梨和也(29)の激励を受け、笑顔も見せた。
「あんまり野球は詳しくないんですけど、主人もマネジャーも弟もみんな巨人ファンなんです。やれてよかったです」。普段は金曜日は禁酒と決めているが「今日はビールが飲みたいですね」と達成感に包まれていた。