勝久氏、会長復帰あきらめない TOBの可能性も
2015年3月28日6時0分 スポーツ報知
69年に「大塚家具センター」として会社を創業した勝久氏は、47年目で初めて、経営から退くことが決定。だが、増資などが行われない限り、約19%の株式を所有する筆頭株主であることは変わらず、この日が“第2ラウンド”の始まりと見る関係者もいる。
株主総会終了後、「まっさらな気持ちで出直します」とのコメントを発表した勝久氏は、総会で負けた場合は、来年以降の総会でも、自身の経営復帰に向けた提案を続けるとかねて発言していた。勝久氏側の関係者は「この先、味方になってくれるスポンサーと共にTOB(敵対的株式公開買い付け)を仕掛ける手段もある」と明かす。
また、勝久氏は久美子社長が支配する一族の資産管理会社「ききょう企画」を巡って、民事訴訟を起こしており、父娘の対立は法廷でも続く見通しだ。社員間の溝も深く「勝久氏に仕えてきた古参幹部の一部は、これを機に退職するだろう」とする同社関係者も。当面は、しこりが残ることが予想される。